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手厚い指導でスポーツ社会学研究!【社会学部 坂ゼミ】

 今回の記事では、社会学部・坂なつこゼミをご紹介します!坂ゼミはスポーツ社会学を軸に、少人数を生かして教授の手厚い指導を受けながら学べるゼミです。ゼミ幹の3年熊谷さんにインタビューさせていただきました!

■「社会研究の世界」からスポーツ社会学の世界へ

――そもそも熊谷さんがスポーツ社会学に興味を持たれたきっかけは何ですか?

 自分は一橋に入学した時からスポーツ社会学に興味があって、1年の時に受けた「社会研究の世界」(社会学部で学べる全分野を紹介していくオムニバス形式の授業)の中でもスポーツ社会学が一番面白いなと思いました。その流れで1、2年でスポーツ社会学の授業をいくつか取り、成績も良かったので続けて学びたいなと思いましたね。

――1、2年の時に受けられたスポーツ社会学の授業で、特に面白かったと思う授業はありますか?

 一般教養の授業なんですけど、笹生心太先生の「現代社会とスポーツ」という授業がオリンピックに関する授業で、ちょうどコロナの影響でオリンピックがどうなるか話題になっていたので、面白かったですね。

――なるほど、ありがとうございます。他にもスポーツ社会学のゼミがある中で、坂ゼミを選んだ決め手とかはありますか?

 そうですね、坂ゼミにしたのは坂先生の授業を何回か取っていて坂先生が優しくて人当たりのいい先生だなと感じていたので、内容というより先生の人柄で決めましたね。他にも(社会学部でゼミを開講していらっしゃる先生には)坂上先生もいらっしゃるんですけど、坂上先生のゼミはスポーツ社会学というよりは結構自分の好きなことを勉強しているというイメージがあります。

■ゼミ選考の流れ

ーーゼミ選考の大まかな流れを教えてください。

 坂ゼミの場合は2つで、志望動機と面接です。志望動機には現時点で卒論にしたい考えているテーマも求められます。面接はそこの深堀りを中心に、取ってきた授業やサークル活動についても坂先生に聞かれるという感じでしたね。

ーーゼミを志望する時点で卒論のテーマも考えておかなきゃいけないんですか!?

 まあそうなんですけど、ゼミを受けていく中で最初に考えていたテーマと違うことに興味を持つことも全然あるので、ゼミ選考の段階ではとりあえず今興味があることを書いて置けばいいと思います。自分も今は志望当初考えていたのと全然違うことを卒論にしようと思っているので、深く考えすぎなくていいと思います。

ーーではその時点で自分がスポーツ社会学に関して興味を持っていることを書けばいいって感じなんですね。

 そうですね、はい。

■研究対象は自由!

ーー次にゼミの大まかな活動の流れについて聞きたいんですけど、3・4年生は合同で活動されているんですか?

 そうですね、人数が少ないので合同でやっています。

ーー3・4年でそれぞれ何人くらいいらっしゃいますか?

 4年生が2人、3年生が僕1人、修士1年の院生1人の計4人でやっています。

ーー3年生の4月からのスケジュールを教えてください。

 3年生でやることは基本的には社会学部の導入ゼミと同じで、文献を読んで議論をしていくのが中心なんですけど、その中から自分が興味を持ったことをちょくちょく発表していく形です。4年生では冬学期くらいから卒論中心に取り組んで、ゼミ全体でそれにフィードバックしていきます。ゼミ合宿はありません。

ーー次に学んでる内容についてなんですけど、坂先生の専門分野は何ですか?

 坂先生の専門はスポーツ社会学で、例えばアイルランドスポーツとノルベルト・エリアスという社会学者の研究が挙げられます。自分たちも今エリアスの文献を読んでいますね。

ーー教授の専門との兼ね合いで、学生の研究対象の自由度はどのくらいですか?

 めちゃめちゃ自由です。スポーツ社会学のゼミなんですけど、全然スポーツ社会学に関係ないことでもよいです。今の4年生のうち1人は柔道について、もう1人はスポーツとは関係のない就職戦争についてを研究テーマにしていますね。

ーーということは、スポーツに関係ないことを研究してもいいんですね!

 そうですね、先生は「なんでもいいよ」と言ってくれます。でも研究内容は社会学的なことにはなるのかなと思います。今読んでる文献がノルベルト・エリアスの『文明化の過程』という本なんですけど、この本の内容は「いかに社会が変化するか」というメカニズムとファクターについてで、自分が今興味あるのも社会がどう変わっていくかという分野なのでそこには繋がっているかなと思います。「スポーツ社会学」といっても社会学寄りというか理論寄りの内容を扱っていて、現象というより理論を学ぶ方が多いですね。

ーーなるほど。では、授業外でゼミのための学習に割く時間は1週間でどれくらいですか?

 基本的にゼミは毎回文献をもとに議論する形なので、自分が発表する週はどれだけこだわるかにもよりますが(笑)レジュメを作るのに3、4時間くらいかかりますね。それ以外の週だと文献を読むだけで大丈夫です。

■緩ーく好きなことを研究できる環境

ーー次にゼミの雰囲気についてなんですけど、ゼミテンの方と授業内外を通して交流はどれくらいありますか?

 授業外は正直言うとほとんどないです(笑)ゼミはオンラインで参加してもよいので自分はほとんどそうしています。授業内の雰囲気は緩ーくやってる感じです。

ーー人数が少ない中でもどんなタイプの学生がいらっしゃいますか?

 4年生の1人は体育系サークル、もう1人は文化系のサークルでゲーマー、院生の人は中国人留学生でアニメが好きな人、自分はバスケサークルに入っていてめちゃくちゃバラバラですね(笑)

ーーということは、スポーツが好きだからというより自分の好きなことを研究できるから入ったという人が多いですか?

 多分そうですね。

ーーあと、坂先生の人柄についてお聞きしたいです。

 一言で言うと優しくて人当たりが良い人なんですけど、結構学生に興味があるというか、色んなことを聞いてくれてすごい話しやすい先生だと思います。

ーーゼミのOBとの繋がりなどはありますか?

 あまりないですね、少なくとも自分は経験してないです。

■自分の意見を持っている人に向いている

ーーでは最後に坂ゼミに入って一番良かったと思うことを聞きたいです。

 雰囲気が緩い感じなことですかね。課題がめっちゃあるわけでもないし、授業内でも雑談を交えながら議論していく感じなので変な緊張感もなくやりやすいです。

ーーどんな人が向いていると感じられていますか?

 そうですね、人数が少ない中議論を進めていかなければならないので、自分の意見をちゃんと持っている人が向いていると思います。

ーーなるほど!質問は以上になります。本日はお忙しい中ありがとうございました!

 


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