シャープとKDDI、堺にデータセンターを運営するためにNVIDIA先端品調達
発表日:2024年6月3日
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概要
シャープはKDDIと協力して、人工知能(AI)向けのデータセンター運営に乗り出します。堺市のテレビ向けパネル工場の跡地を利用し、米エヌビディアの次世代GPU「ブラックウェル」を搭載したサーバーを調達し、生成AIの基盤となる大規模言語モデルの開発・運用拠点として外部に提供する計画です。
6月2日、シャープ、KDDI、システム受託開発のデータセクションなどがデータセンターを運営する共同出資会社の設立に向けた協議を始めることで基本合意しました。
出資額や出資比率、データセンターへの投資額はまだ決まっていません。共同出資会社は米スーパー・マイクロ・コンピューターと提携するデータセクションを通じて、エヌビディアの次世代GPUを搭載したサーバーを1000台規模で調達する予定です。シャープの堺工場の跡地を活用し、KDDIがデータセンターのネットワークを構築して運用します。
ブラックウェルはエヌビディアが年内に本格出荷を始めるGPUで、データ処理性能と省エネ性の両面で従来製品を大幅に上回ります。ソフトバンクも導入を発表しています。データセクションによると、今回の最新GPUの調達規模はアジアで建設されるデータセンターの中でも最大級です。
英調査会社オムディアによれば、エヌビディアはデータセンター向けAI半導体の世界市場で77%のシェアを持ち、そのGPUはAI開発を手がけるテクノロジー企業の間で奪い合いになっています。
シャープは約4300億円を投じて2009年に堺工場を建設しましたが、稼働率が安定せず業績悪化を招く主因となりました。シャープは2024年5月の決算記者会見で同工場を9月までに稼働停止すると発表し、跡地のデータセンターへの転用を検討していることを明らかにしていました。
参考文献
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