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ギャグ/4コマ漫画千冊 245〜304冊目 『コボちゃん』 全60巻 感想
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自分が生まれる前にはじまり、今なお連載が続いており、4コマ漫画といったらコレってなマンガを読んでみた。1982年4月から2003年7月までの読売新聞への掲載分が収録されている蒼鷹社版単行本全60巻を読んだ。こんな長い巻数の漫画を読んだのは初めてだ。
新聞に連載されてきた4コマ漫画だけあって、その時代の時事が扱われており、この連載時期はこういう時代だったのかあと、なんとなく感ぜられてしみじみとすることが多かった。90年代初めあたりの4コマからは、もう高齢化とか少子化とか地球温暖化とか不景気とかを題材にしており、30年経ったけど日本は何も変わってないなと、なんだか勝手に暗くなりそうになったが、コボちゃんの純真さと負けん気が生み出す4コマで明るくさせてくれた。
コボちゃんは両親と祖父母、叔父で中学教師のタケオ、あとは犬のポチ、猫のミー、カエルのピョンスケと一つ屋根の下で暮らしている。ポチとピョンスケは庭だった。『コボちゃん』はTHE 日本の4コマ漫画ってなもんですね。コボちゃんが持っている柔軟な発想や素朴な疑問がこの漫画の面白さだと思う。うがいをしたらカゼの菌が海に流れて、魚がカゼをひくんじゃないかと心配したり、部屋の中の湿度が50%あるならワンチャン泳げるんじゃないかと机の上で泳いでみたり、すっごいおいしいジュースを飲んだから、お別れを惜しんでおしっこを我慢したり、と読んでるこっちは”その発想はなかった”と言いたくなることが多い。よくそんなネタを思いつきますね、作者の植田まさしさんは。コボちゃんのような子供の心をお持ちなんでしょうか。どうやったら、そんな発想できるんでしょうか。頭の後ろ横を刈り上げて、トップにイチゴのヘタをのっけたような髪型にすれば、私もそんな考え方ができるでしょうか。ちなみに、コボちゃんのお友達には、後ろ横を刈り上げて、トップに鋤の刃をのっけたような髪型のヤツもいる。
この漫画は、日本的な家族の温かさがにじみ出ていて、それを感じ、安心して読んで楽しめる。もちろん、まだ途中までしか読んでいないので、これからどう進行するのかはわからない。この続きは、芳文社から出版されており、既に55巻ある。いつか読んでみたい。
60巻も読んだので、次からはもっと短めのギャグマンガを読んでいきたい。今のところ、ギャグマンガや4コマ漫画のなかでも偏りなく読めていけてるから、このまま食わず嫌いせずに進めていこう。