日本最古の宝船図

 日記を辿ると今から5〜6年ほど前のことのようだが、あるきっかけがあり、私は京都に残る、この古い宝船図に出会った。
 よくある七福神が乗っているそれとは一線を画す、簡素なデザインでありつつ、謎の古代文字、意味深なモチーフは、マジカルな魅力に満ちていた。
 以降、他の宝船図のことも知りたくなり、少しずつ画を収集するようになったのだった。
 宝珠や米俵、鍵、碇(イカリ)、澪(みお)などの暗号や秘教を彷彿とさせるモチーフはもちろん、有名無名さまざまな原画の書き手によるバリエーション、謎の定型文言など、宝船図の魅力を語る切り口はさまざまにある。
 
 ごく最近のことだが、潜象世界を読み解いた「言霊秘書」をベースとした、古代カタカムナ文字の解釈を知ることで、格段にその読み解きが進んだ。数年来謎のままだったことが、するすると、ときほぐれていった、その驚きたるや! いまだ読み解きは過程であるが、明治以前、あるいは古代の日本人からの「言葉なき手紙」だと感じている。

 ここに整理し書き綴ることで、散りばめられ、隠された宝物のようなメッセージを共有できたらとてもさいわいなことだ。


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