白昼夢の青写真 LIVE 「Epiphany」感想
白昼夢の青写真ライブ「Epiphany」最高でしたね!!!
2024/11/10に山野ホールにて公演された、白昼夢の青写真、ひいてはLaplacian初のバンドライブ「Epiphany」。その夜公演に現地参加してきたのでその感想を書いていきます。
前段
思い返せば3ヶ月前(たった3ヶ月前!?)、朗読劇再演において発表された白昼夢の青写真のLIVE。ゲーム自体をクリアしたのもその頃だったので物語同様それを彩る楽曲に魅せられていたので、すぐにチケットを応募しました。
無事当選した夜公演の座席は5列。このときは、席の前にいるのが4人なら先日あった別ブランドのライブほどではないにしても良さそうな席だな~と思ってました。
会場に入り現地で座席を確認したら驚きました。まさか座席が4列から始まるとは思わないじゃないですか!5列(2列目)でしかもまたラインアレイスピーカーの前。
ライブ現地参加の良さっていろいろありますが、デカい音を浴びて全身を震わせる体験はやはり代えがたいものがあります。そんな音量、普通の賃貸マンションじゃ出せないので。
着席した時点でほぼ勝ち確だとそんなことを考えてつつ、いよいよ開演の時間です。
ライブ本編
入りは「いつかの白昼夢 -Epiphany Ver-」(Epiphany Verは公式の表記より)。インストアレンジをVJと共に流しつつ少しずつ気分が高まるのを感じながら、Hinanoさんが登場して歌い始めたるは「Into Gray」。
まあそれだよな!!!という気持ちと共に、Hinanoさんの力強い歌唱で会場も一気に盛り上がったように思います。ペンライトの色も視界に入る感じでは白にまとまっており、やはりイメージカラーは白だよなという一体感も。
続いての楽曲は「クラムボン」「ブルカニロ」。私の座席はステージ向かって右手なので、Hinanoさんに注目するとベースのpinoさんがその奥に位置することになり自然と視界に入るんですが、めちゃくちゃダイナミックに演奏されてて楽しかったです。
CASE-1パートを終えると、次は「冷たい壁の向こうに」と「夜明けの片隅に」。CASE-2が始まったことでほぼセットリストが確定したなと思ったものです(なおミスリード)。ペンライトが全編白だと味気ないのでCASE-1の凛パートは薄い青にしていたのですが、「冷たい壁の向こうに」ではステージライトが橙色になったので、おっけその色ね!と色チェンジ。中世風のレンガ家をイメージでしょうか。途中から緑も織り交ぜられていたと思います。
「冷たい壁の向こうに」は踊るようなイメージを持っているので、ライブで身体が自然と動いてしまいました。
さて、次が問題の(問題ではないが)セトリ。CASE-2が終わり、映像ですももが出てきたので、いよいよ来たな俺達の恋するキリギリスが!と期待したところに流れ出したのが「夏のタイムカプセル」。恋するキリギリスは!?!?となりましたが、やっぱ夏のタイムカプセルも最高だな……と(ちょろい)。
「夏のタイムカプセル」に限らないですが、Hinanoさん歌唱中もファンサいっぱいしてくれてかわいかったです。
「恋するキリギリス」が飛ばされたのを除けばここでCASE-1~3楽曲が終わり、次の曲はなんだろうになったところ(そして曲順の記憶もない)。
有識者によると、「栖鴉の綿」(未来ラジオと人工鳩)、「荒野の少女 Epiphany Edition」、あとは次回作の主題歌である「世界をあなたの餞に」が披露されました。
未来ラジオ、作品タイトルは知っていてCASE-3の世界観と繋がってそうな印象。そのうちやりたい。
「荒野の少女」は「Laplacian vocal collection vol.01」にて架空の新作OPとして書き下ろされた楽曲とのことで、今回はそれをベースに歌詞や音の一部を刷新したものとのこと。ここまでの楽曲とは打って変わって非常に荒々しくも凛とした強さを感じ、会場のペンライトも赤一色となりました。白昼夢の青写真が発売される前の書き下ろしで、今回用にリファンされて世凪感が増した本楽曲ですが、同CDのライナーノーツにあるという「荒野の少女」の制作秘話、読みたすぎる。
私は今回初めて知ったのですが、ボカコレは配信もされているそうなので私同様聞いたことがない人は是非聞いてみて下さい。
そして、ラプライアン最新作のテーマ楽曲である「世界をあなたの餞に」。こちらは本編映像と共に初披露されましたが、ほんの数分の映像からもう素晴らしい物語になりそうな雰囲気が感じられました(本当に流れたんです信じて下さい!)。当日配布されたラプラシアン通信によるとまだしばらくは本発表しないらしいですが、こちらも非常に楽しみです。
ここまでの歌唱の合間にもMCを適宜挟んでいましたが、その流れの中でキーボードのかしこさんからプレゼントされたのが、ゲームBGMのピアノアレンジメドレー。ピアノアレンジを嫌いなノベルゲーマーはいない(誇張表現)。正直にいうとBGMで何が披露されたかタイトルまではほとんどわからないのですが、「海が凪ぐまでは」は素晴らしいの一言です。最後のシーンが思い出される……
BGMパートも終わってライブも終盤を迎え、満を持しての「凪いだ海のように」。歌詞がもうズルすぎるんだよな…… あと、スピーカーの前なので余計に重低音が身体にめちゃくちゃ響く響く。
歌が終わりアウトロが静かに流れている中、Hinanoさんが退場し、pinoさん、komakiさん、きこりさん、かしこさんと順に演奏を終えては退場する演出。徐々に凪いで静まっていく海のようであり、徐々に失われていく世凪のようでもあり。この楽しかったライブがもう終わってしまうのか……という寂しさが会場を満たしていきました。
もちろんここで終われるものか、とアンコール。
朗読劇にて制作されHinanoさんが担当された「Two Blanc」「Out of Gray」がアンコールにて歌唱されました。白昼夢の青写真はゲーム本編だけでも高い完成度を誇っていますが、その続編という高いハードルを越えてきた朗読劇の楽曲もまた素晴らしいものです。
ところで朗読劇同様にステージ上にはスクリーンがあって楽曲に合わせてVJが流れているのですが、ゲームEDで流れている奥さんの映像を見る遊馬の絵が何回か流れいてその度にちょっと泣きそうになるんですよね。遊馬のやったことは許されないけれど、奥さんが誰かの隣で笑っている映像を見る遊馬の心の内と覚悟を思うと、彼もまた救われるべき人の一人なのだと。
「Out of Gray」が終わってMCパート。本公演も残すところあと一曲、これをやってないよなぁ!!ということでライブ最後に来るは「恋するキリギリス」。先述したように恋するキリギリスどこいった!?のおあずけ状態だったので、ついに来たな!!!という流れ。だいたい他の人もそうだったんでしょう、会場はペンライトの桃色で染まり盛り上がりは最高潮に。白昼夢の楽曲はどれもそれぞれの良さがありますが、ことバンドライブにおいては「恋するキリギリス」は一番ポップでノリが良く盛り上がる楽曲でしょう。メタ読みできたとしてもこれを最後に持ってくることで、最高の気持ちでライブを終えることができました。
歌唱以外のMCパートでもいくつか印象に残っていること。
4人のヒロインの人気投票でペンライトを掲げるパートがあったんですが、4人ともほぼ同じくらい手が上がっていました。どのヒロインも同じくらいの強度を持って描かれているわけで、改めて白昼夢の青写真という物語の凄さを感じました。ちなみに私はすももに一票。
ギター&バンマスのきこりさんはスペンサーが好きらしいです。スペンサー、一周回って好きなのでちょっと分かる。
Hinanoさん、約2時間のライブを昼夜2公演、一人で最後まで歌い上げたの本当に圧巻の一言に尽きます。まだお若い方なので今後の活躍に期待して応援。
後段
率直にいえばセトリに関しては何が流れるかほぼ分かっていたので意外性はないわけですが、やっぱり音を全身で感じるライブっていいな!と改めて思いました。それに、どの楽曲がくるか分かっている中でもMCやVJの工夫もあり、何と言っても最後を「恋するキリギリス」で締めたことで、あぁ今日のライブよかったな、という余韻に浸れましたね。
あと当日配布された恒例のラプラシアン通信に、「荒野の少女 Epiphany Edition」の収録という文言が。折角ならライブ音源CDとかどうですかね。需要高いと思います。後出しは無理?それはそう……
また、次回作「アイソメリカ」をはじめ、他にもいろいろと仕込んでいるらしいので、今後も楽しみが尽きませんね!
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!
P.S.1. 世凪ぬいぐるみ、かわいすぎるのでデスクに置いてる。サイズがちょうどいいんだなこれが
P.S.2. 朗読劇の感想も書いているのでよかったらこちらもどうぞ!