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自己紹介、或いは感想を書くときに考えていること【雑談】
こんにちは!雨山です。
ブログをはじめるときの鉄板記事である自己紹介ですが、私は敢えて避けていました。理由はいくつかありますが、端的にいえば誰が書いたかより何を書いたかの方が関心が強いだろうな、という考えからです。続かなかったときの保険という側面も無きにしも非ず。
さて、2024年5月ごろから開始して、少ないながらも無事?に半年継続することができました。その中で、自分にとって感想を書く意義や書きたい方向性みたいなものもおぼろげながら見えてきたように感じています。
2025年、新年を迎え気持ち新たにスタートする契機として、今回は敢えて書かなかった自己紹介とともに、どんな感想を書きたいと考えているかについて書いていきたいと思います。
目次にあるように、前半は自己紹介、後半は感想を書くときに考えていること、という構成です。
美少女ゲームの話
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好きな〇〇って実は個人的に結構苦手なんですよね。だいたいみんな好きになる上に(後述する感想の考え方から)あれよりこれが好き、みたいなランク付けをほとんどしないので。2024年振り返り記事で5選したときも記載順はランキングではなく発売日順やプレイ順です。
加えて今回の文脈でいえば、ブランドやライターの項目で1つしかやってなかったり代表作とされる作品をやってないのに名前を上げるのは違うのでは?などなど変な気を回して書けなかったり。それでも各項目でできるだけ書き出してみました。ケロQ枕関連以外統一感がない気がしてならない。
どんな作品を好きになりやすいだろう、と考えたところ、「時間の積み重ねが感じられる物語」というのが今の時点での結論です。わかりやすい表現だとキャラクターがシナリオを通して成長する物語ですが、実際はもう少し射程が広く、また物語自体の長さとも関係ありません。
必ずしも成長している必要はなく、共に行動したり言葉を交わしたりした時間があったことで関係性やキャラクターの考えに変化が訪れ、その変化が物語上の選択や行動によく表れた展開、結末があればよいな、と。
また、たとえ一瞬でもその時間があったからこう変わった、という物語を想定しているので、必ずしも共に過ごした時間の長さを重視するつもりもないです。大抵の物語は普通そうでは?そんな気はする。
ちなみに数年単位でやっていなかった期間があり、履歴書の集計値は直近の継続期間に関してのみです。やってなかった期間より前を追加するとだいたい5年、批評空間で記録しているプレイ数は2025/01/02時点で85です。ただ、ちゃんと作品と向き合って考えを持つことを意識し始めたのが遅いので、よく思い出せる本数はずっと少ないのが悲しい現実。
その他
ソシャゲは『ヘブンバーンズレッド』、『あいりすミスティリア』を比較的やっています。『アークナイツ』も一応やっていますがストーリー面がやや脱落気味。
キャラストを人質に取られるガチャにつらみを覚える今日この頃。ヘブバンはガチャ引かなくても戦力不足以外の要因ではストーリーに影響しないので好き。あいミスは長期プレイヤーだと天井ゆるゆるな上に半月ごとに全ガチャキャラの交換機会が訪れる仕様変更で限定ガチャの圧が事実上なくなったので助かりまくってます。どちらもエンドコンテンツは知らない。
アニメもだいぶ昔からそれなりに見ます。最近はできるだけ減らしたいとは思っていますが、なんだかんだ気になって毎週見るのは各クール10本前後でしょうか。放送終了後に一気に見たりもします。
Annict.comで記録している視聴済み数は2025/01/02時点で1125でした。ただこれも前段同様、ちゃんと話を覚えている本数で数えるとどうだろうか?といったところ。内容の伴わないただの数字に意味はないのだ……
あと最近は少なめですが、漫画やライトノベルもたまに読みます。応援しているのは『Hello,Hello and Hello』などの葉月文先生、最近気になっているのは(『サメと生きる七日間』シナリオの)三河ごーすと先生の『義妹生活』、新しく読み始めた中だと『雨夜の月』や『私を喰べたい、ひとでなし』がキャラの心情描写が丁寧で好き。最後の2作品はどちらも最近アニメ化が発表されたようなので楽しみにしています。ストアで売れてる順に並べたときに見かけて買ったのですが、多分アニメ化の影響もありそう。
アイコンの話
X(旧Twitter)ヘッダや本記事のリンクカードからお察しいただけるかもしれませんが自作の3DCGモデルです!
ただ、これもうちょっといい感じにしたいなと最近思っていまして。
先日の2025年を思う記事でちょっと触れたのですが、今年やりたいことの一つに自前アバター用のキャラクターデザインと制作を挙げています。キャラクターデザインのイロハも知らないのですが、とりあえず自分が好きだと思える要素が何かとかアバターにできる要素は何かとかから考えたいです。
感想の方向性、書きたいこと
(気取った言い回しをすると)物語を再構成したような文章を目指しています。
もう少し噛み砕いて言えば、物語に内在する視点、要は物語中のキャラクターが見えるもの、感じるものをベースにした文章を書きたいと思っています。物語がキャラクターの知覚した情報から出来上がり、プレイヤーはその情報を物語として見ていると考えたとき、キャラクターの感じたものを抽出して意味のつながる形で再構成したものとして感想文を出力しよう、という考えです。
逆に書かないことにしているものの一例としては、物語の外側にいるメーカーやシナリオライター、原画などの制作サイドに絡めた話、他作品との比較などなどですね。作品比較をしないので点数も明記していません。これは単純に、私のプレイ数が精々数十本程度なので、そもそもそういう語りや評価ができるほどの下地がない、というのもあります。
あと多分変わったところで、私自身が感じた楽しいとか面白いといったことも結構排除しがちです。過去の感想記事の中でも、主軸になる部分では私自身に関する記述がほとんどないと思います。それは感想なのか?ただこれは、私が面白いと思ったところがなぜそうなのか?を物語の中の言葉で書く、といった試みとして、その入口になる箇所に表れていると言えるかもしれません。
こういった物語に内在する視点をベースにした文章のいいところは、同じ物語を読んだ(全ての)人が同じ方向を向いて物語と私の書いた感想の良し悪しを批評できることにあると考えています。
なんせ基本的に物語の中にある情報しか使っていないので、ネタバレどんとこいのプレイ済みの人であれば(私がよほど頓珍漢なことを書いていない限り)既知の内容をもとに文章が展開されているからです。その上で、感想を書いた私と読んだ方とが物語に対して同じような視点を獲得し、同等の情報を得ることで平等に物語とその感想の批評を行うことができる。そんな文章が書けるといいなと考えています。
念の為断っておくと、多くの関連知識やプレイ本数に裏打ちされた分析記事や、様々な語彙や語感でもって書き手の感性に溢れた感想記事のような、物語の外側にある情報も取り入れた感想を軽視しているわけではありません。感想はその人のものであって(よほど悪質でなければ)どんな形式や内容であれ尊重されて然るべきですし、大抵は私にない視点なのでいつも新たな発見とともになるほど~と興味深く読ませていただいています。
ただ私には知識も文章力もないので、自分の身の丈と興味にあった文章はどんなものだろうと考えた結果、目の前にある物語そのものに注目してみよう、というアプローチをとることにしました。これなら全ての情報がそこにあるので、後は頑張って考えればなんとかなるはず。
ただの苦労話
この書き方は結構簡単につまらなくなると思っています。なんせ、物語の中にある情報が大部分を占めるため、結論が弱ければ読み手にとってはそんなことはもう知ってる、という話にしかならないですし、論理展開が適当だと共感を得にくかったりありきたりな内容にとどまったりするからです。
また、私がプレイ中に感じたことをほとんど使っていないので、個性が薄くなるだろうな、とも思っています。プレイヤー全員が持つ情報をベースにしているので、同じところに注目して同じように考えればだいたい誰でも同じ結論に至って同じ文章になるんじゃないか、ということですね。
そういうこともあり、今後はもう少し私が感じたことを上手く文中に挿入して個性を出していけるようにしたい、と思っています。
あとこの書き方で一番つらいのが、感想を書くのにとても時間がかかることです(私の力不足も間違いなくありますが)。
物語を再構成するためには基本的に物語全体を見通す視点が必要になります。そして、その全体を見通す視点は通常完走してようやく得られるものなので、道中の各所で思ったこととは異なる情報が出てくることも多い。よく聞くプレイ中のメモ書きは私もやっていますが、いざ感想を書くときにそれを見てもあんまりアテにならないんですよね、かなしい(私の書き方が悪い説もある)。
毎回その物語からどんな感想を書きたいか結論部分を定めては、そこに至るまでの道筋を可能な限り飛躍なく矛盾なく書けるように、物語の中から言葉を選び思考を広げる。このプロセスを読了後から開始するため、今の私の力量だとどうしたって時間がかかってしまうのが現状です。もっと力がほしいです。
あとがき
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
感想を書かれている先達の方々がどんな風に感想を書いているか、という話を聞く度に、今の自分はどうだろうかと考えたことを言語化しておこうとしたのが今回の記事の発端でした。そこから、感想書きが感想を書くときに考えていることならそれは実質自己紹介のようなものでは?となり、本記事のような構成になりました。
個人的には『スカイコード』の感想記事がここまで書いてきたような考えでかなり上手く書けたんじゃないか、と思っています。少なくとも第一の読者である私には刺さりました。「おわりに」の段でそのことについて軽く触れているので、よろしければご一読ください。
まだ手探りのところもあるのと、やっぱり時間がかかるのがつらいので、よりよいやり方を模索していきたいと思っています。
2025年も頑張っていきたいと思いますので、お付き合いくださると嬉しく思います。
引き続きよろしくお願いします!
P.S. 実は2024年振り返り記事のあとがきで書いた「自我成分多めでお送りしました」は本記事の布石だったりします。感想記事において私は何を感じた、のような自我を出す書き方をあまりなかったので。
大したことは書いていませんが、こちらもどうぞ!