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訪問医療マッサージ集客の極意ー優秀な営業マンがほしいという誤解

優秀な営業マンを雇いたいという誤解

 まず一つ目の誤解は、優秀な営業担当者というのは、そもそもこの業界にはいないということです。優秀であるからこそ成果給を選び、単価が高い業界で活躍しているので、わざわざこの業界にきて安い給与で雇われる必要がないのです。まず優秀な人を雇いたいという幻想を抱いている経営者がいればそれは勘違いというものです。優秀な人材を雇いたいと思うのであれば、安月給で働かすことはせずそれなりの給与を支給するべきですが、優秀な人材というのは優秀だからこそ、どこでも働くことができるのです。ですから今支払っている給与以上の誘いとポジションがあれば転職してしまうのも時間の問題です。
 また優秀かどうかというのは企業それぞれの基準によるところが大きいです。上司のイエスマンが優秀である場合もあり、仕事のできるできないは関係なく、とにかく売り上げ云々よりも上司の自己満足の観点から「扱いやすい人」だけを集めてしまう場合もあります。

また例えば本当に優秀な人材が来た場合、上司の力量を測定され自分より下だなと思った時点で上司のいうことを利かなくなります。それでも何とか上司としてプライドを守ろうと力と権力で抑えつけようものなら、優秀な人材は退職します。

優秀な人材を雇いたいという経営者はたくさんいますが、そもそも何も考えていない、大した努力もしない人だと自分でいっているようなものです。なぜなら、施術者や営業に限らず、若手人材が不足している時代背景を理解していないからです。特にあん摩マッサージ師の卒業生は年々減少しているのです。そういった全体の母数が少ない中から優秀な人材だけを獲得したいと願うことは、宝くじを買い続けるようなものです。

二つめは、優秀であることの定義ができていないのです。完璧な人間などおらずどこか欠点があるのはあたり前です。自分たちはどういった人材を優秀であると定義しているのか、改めて優秀の定義を「言語化」するべきです。適当に採用するから人が定着せず、採用したあともフォローをしないから文句をいって退職するのです。
 人を大切することを理念として掲げている会社が多く存在していますが、実際には大切にできていないので願いを込めて掲げているだけなのです。人を大切にするといいながら「私たちは人を大切にできていないので、できるように頑張ります」宣言をしているだけなのです。そういった組織は大抵、人材を守るような努力をせず、口だけで有言無実行なのです。

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