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静かな国(銅版画・南桂子展)
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先日 ミュゼ濱口陽三・ヤマサコレクションで開催されている
銅版画・南桂子展「小さな雲」へ行きました。
南桂子・・銅版画家 1911年生まれ
1歳になる前に母と死別。生い立ちは複雑。
パリに渡り40歳くらいから銅版画の世界に入る。
以前から南桂子の作品は好きでレッスン室にも飾っています。
南桂子さんの作品は、作品の前に立つと、
すーっと絵の世界へ入っていくようで静かで落ちつきます。
耳を澄ませると遠くで微かに
その静かな世界の音が聴こえてくるようです。
写真や葉書では感じることはできませんが、
銅版画はとても細かく、点描画のようでもあり、
独特の世界観があります。
絵も音も、その人の心が現れるもの・・
南さんの心の現れというのでしょうか、寂しげで儚く、静か・・
そしてメルヘンチック。
「静かな国」に浸れる良い展覧会でした。
・・・・・・・・・
・・雑記・・
この会場は、地下鉄半蔵門線の水天宮前駅にあります。
出口3の階段は狭くて暗くて少し怖い。
地下鉄苦手・・と思いながら乗っていたので
帰りは乗り換えの駅を乗り過ごしてしまい
遠くまで行ってしまいました。
遠くまで行って・・帰ってくるのも地下鉄。
「早くお家へ帰りたい」と子供ような気持ちになりました。
嗚呼。
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