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中抜き国家の真実「9億円しか届かない319億円が消える日本の補助金システム」 感想

日本の補助金制度にメスを入れるべく、電気・ガス補助金を例に、どんな風に中抜きが行われているのかを追求しています。読めば読むほど、びっくりする事実が次々と明らかになり、「こんなこと、許していいの?」と思わず声を上げたくなる内容でした。
本書の中で特に心を動かされたのは、「319億円の補助金のうち、たった9億円しか最終的に国民に届かなかった」という事実。これを知った瞬間、思わず目を疑いましたよ!「どうしてそんなに差が出るの?」って疑問が湧いたんですが、その理由がなんとも腹立たしいんです。

要するに、補助金が政府から電力・ガス会社に届くまでに、広告代理店や中間業者が手数料を抜き取っていくんです。その金額がどんどん膨れ上がる仕組みが、「中抜き」と呼ばれるもの。しかも、その中抜きの大部分を担うのが、大手広告代理店や官僚の天下り先なんですって!いや、これって「税金泥棒」以外の何者でもないでしょう?

さらに、驚いたのは中抜きがただの効率の悪さだけじゃないってこと。中抜きが行われる裏には、企業と政治家の癒着があるという指摘にはドキッとしました。例えば、中間業者が政治家に献金することで、彼らが得する仕組みが温存されているとのこと。「これじゃ税金が私たちの生活に役立つどころか、一部の企業の利益になるだけじゃん!」と腹の底から憤りを感じました。

また、この問題が日本特有の「お上意識」にもつながっていると指摘していた点も印象的です。多くの国民が、政治や行政を「お任せ」してしまうことで、不透明な仕組みが改善されないまま温存されてしまっているんですね。この指摘は、私自身の考え方にもグサッと刺さるものでした。

この本を読んで感じたのは、「私たちがもっと政治や税金の使い道に関心を持たないとダメだ!」ということです。補助金制度の透明性を確保し、どこにお金が流れているのか国民が追えるようにする仕組みが必要だと痛感しました。例えば、北欧諸国では補助金の流れがオンラインで公開されているとか。本当にうらやましい!

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