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子どもの未来を救う!給食無償化 日本社会を変える4800億円の挑戦 感想

少子高齢化が進む中、日本社会がどのような未来を描くべきかを問う重要なテーマを扱っています。
この本で特に心を動かされたのは、「給食費無償化が子どもたちの健康と学力向上に及ぼす影響」に関する部分でした。フィンランドや韓国の事例が紹介されており、無償化が単なる経済的支援ではなく、教育の質や社会の健全性を向上させる可能性を秘めていると感じました。フィンランドでは、給食を教育の一環として位置づけ、子どもたちの栄養管理だけでなく食育や環境教育の場として活用しているそうです。この取り組みは、日本にとって非常に参考になると思いました。

一方で、著者が指摘している財源問題も重く響きました。「4800億円」という数字が大きく見える一方で、防衛費や他の予算配分と比較すると、それほど高額ではないことをデータで示している点が説得力を感じました。特に、「子どもたちへの投資は日本の未来への投資だ」という視点には共感しました。教育の機会均等や健康促進を通じて、長期的には社会保障費の削減や経済の活性化にもつながると考えられます。

さらに、現場の給食の質を維持するための工夫や、地産地消を推進する取り組みの重要性も考えさせられました。地域ごとに異なる事情を考慮しながら全国一律の政策を実現するのは簡単ではありませんが、それでも前進するべき意義があると思いました。
この本を読み終えた後、私自身も「給食無償化の実現に向けた第一歩は何か」と考えるようになりました。

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