シチリアにしひがし シチリアの遺跡を訪ねて一人旅17
シチリア通信その25 「シラクサ近郊の古代都市 アクライ、メガラ、レンティーニ」
2017年のシチリア訪問の目玉は、シチリア東部のシラクサ個人旅行初訪問と西部のトラパ二への長距離バス移動でした。
シラクサ市内の博物館、古代遺跡と近郊で見るべき遺跡をインターネットで探し、ユーチューブの動画で情報を集めました。17年にアクライ、18年にメガラ、レンティーニ(博物館のみ)を訪れ、自分の目と肌でそれぞれの歴史を感じることができました。
両方ともタクシーを利用し、ほかの遺跡とだきあわせでしたが、私の知識のなさもありぶっつけ本番、ドタバタの連続で思い出深い訪問になりました。これらの経験から多くを学ぶこともでき感謝です。
毎回いろいろなことに出会いますが高い授業料です。タクシー1日€180~€300(約22000円~40000円くらい)なのですから、1人で利用するのは太っ腹?ですかね。
でも、バスで行くことができなかったり、バスで行くと2日がかり3日がかりになってしまうので、遺跡によってタクシーは、シチリアの遺跡見学にはなくてはならないものです。
<アクライ訪問>
アクライは、紀元前734年に建設されたシラクサが40キロ離れた内陸、標高670メートルの山の上に紀元前663年に植民都市として建設し、シラクサの防衛拠点として役割を果たしました。
シチリアの有力都市のゲラ、セリヌンテへ通じるの道の一つにあり重要な場所でした。
シラクサがローマに敗れた後はアッコとして知られ、9世紀にアラブ人の侵攻で滅ぼされた後は歴史の流れから埋もれてしまいました。
12世紀にアクライより低い丘陵にバラッツオーロの町が築かれ、拡大、発展してきました。
1693年の大地震で被害を受けた後に、18世紀から19世紀にかけて再建され、バロック様式の町の一つとして現在、世界遺産に登録されています。
アクライが歴史に登場するのは、16世紀に入りシチリアの修道士によって幻の都市がここにあると特定され、19世紀、20世紀の発掘調査で現在の姿が明らかになってからでした。
小さな遺跡ですが、保存状態の良いギリシャ劇場、牢獄として使われた石切り場、レリーフ、カタコンベ、古代の集会場などが残っています。
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