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円背にならないために
はじめに
どうもセッタクです。
年を取っていくと背中が丸まっていくのは嫌ですよね。
早くから防げたら防ぎたいですよね。将来そうならないために今日一緒に勉強しましょう。
ちなみに背中が丸まることを「円背」といいます。
さて円背の原因は何でしょう。
円背の原因
円背は主に胸椎(胸の高さの背骨)が背中側に丸まってしまうことを言います。
円背の原因
・骨粗しょう症によるもの
・圧迫骨折によるもの
・姿勢不良
・骨粗しょう症によるもの
円背は骨粗しょう症を伴っていることが非常に多いです。
骨粗しょう症の病態は別の機会に説明したいと思いますが、骨芽細胞と言われる骨を作る役割のものと、破骨細胞と呼ばれる骨を壊す役割のものの、バランスが崩れ、骨が脆くなってしまう状態です。
骨粗しょう症は閉経後の女性に多く見られます。骨も、筋肉も、細胞も生まれて、壊されてを繰り返して新しいものに変えられていくのですが、骨が壊されて、作られなくなると骨粗しょう症になります。骨は外側だけ形を保ち、中身はスカスカの状態になっていくため、背骨が前側に倒れこみ円背となります。
・圧迫骨折によるもの
圧迫骨折には大きく分けて型が三つあります。
①楔状椎
背骨の前側がつぶれるタイプ
②魚椎
背骨の中央がつぶれるタイプ
③扁平椎
背骨全体的に高さが減少するタイプ
いずれにしても前方に倒れこむように骨折していく方が多く見られます。
胸椎が生理的後弯といって、もともと、背中側に沿って曲がっているからだと思います。
また、圧迫骨折の好発部位はTh12~L1(胸椎と腰椎の間)の間で比較的に背中の高さのレベルに生じると言われています。
・姿勢不良によるもの
これだけ記事を書いているといかに普段の姿勢が大事なのかわかりますね。なんども姿勢に関しては記事でも出てきます。
猫背の延長が円背を招く。
「円背を招き猫背」なんか急に浮かんだので書いてしまいました。
猫背はつまり、カラダを前に屈ませている状態のことを言います。前に屈むと背骨の前側に負担がかかり、前側の椎間板が薄くなってしまうからです。
また前屈みになっていると、胸郭(胸・ろっ骨を含めたもの)の動きが著しく落ちていきます。
自分が円背かどうかチェックしよう
チェック項目
☑壁に立って後頭部、肩甲骨、お尻、踵がつくかどうか
この四点がどこかがつかないと姿勢不良となります。
また上の写真を見てわかる通り、円背による姿勢不良はそれを取り巻く関節にも影響があることがわかります。
円背が招くもの
・肩甲骨外側偏移
・胸椎の屈曲(胸の高さの背骨が曲がる)
・股関節が曲がる
・膝が曲がる
・バランスが悪くなる
・首が常に上を向いている状態になる
・呼吸器系、内臓系への影響
猫背は悪循環しか生みません。
逆に言うと反り腰もいいことはありませんが。
・関節の影響
円背になると、肩甲骨は外側に偏移します。
そうすると肩が前にでて手が前に出る状態になります。
また関節への影響は股関節、膝が曲がってきます。
そうなると、股関節周囲の筋肉は本来の筋肉の力を発揮することができず、バランス機能の低下や、腰痛、股関節の変形など、筋肉での姿勢保持ではなく、骨性の支持で関節への負担が大きくなっていきます。
またバランス機能の低下は歩行能力にもかかわってきます。
円背の姿勢になると踵から足を踏み出せなくなります。
そうすると歩行の速度も下がりますし、足が上がらないため、躓きやすくなります。
・呼吸器系、内臓系への影響
また円背が進むと、嚥下機能(飲み込み)が低下します。
喉や食道といった機関が十分に力が発揮できなくなります。
食道や肺の圧迫により、呼吸しづらい、飲み込みにくいなどの症状が円背の長期的に続くと生じる可能性があります。
円背を防ぐために
円背の予防に必要なこと。
・股関節膝関節の筋力強化
・骨粗しょう症の予防
・胸郭、肩甲帯のストレッチ
・転倒予防
・股関節膝関節の筋力強化
足腰の筋力向上は姿勢の改善につながると言えます。
姿勢不良は基本的には筋力低下を起こすか、楽な姿勢(筋肉の負担を減らして、関節に負担をかける)ことが多いです。
股関節は大殿筋をはじめ、お尻の筋肉の筋力強化を図っていくと姿勢の改善につながっていきます。
・骨粗しょう症の予防(運動)
骨粗しょう症は骨自体が脆くなることです。早期の投薬治療で改善されることがあります。
しかしながら自分でも予防できることはあります。
・ウォーキングをしよう
骨に体重を乗せること=運動すること
骨折でもよく言われますが、骨は少し負担をかけたほうが骨は丈夫になっていきます。また若い時から運動を積極的に行った人の方が骨密度は高くなる傾向はありますが、運動に遅すぎることはありません。
推奨されている運動は、
・骨に重さがある程度かかること。
・繰り返しかかること。
無理なく長期間続けられる運動をお勧めします。
食事について
骨を丈夫にするためには食事内容も大事ですよね。
POINT
カルシウムを取ろう
ビタミンDを取ろう
カルシウムは骨を作るためには代表的な栄養素ですよね。
POINTはビタミンDを取るかです。
カルシウムの吸収を促すためにもビタミンDは必要な栄養素になります。
多く入っている食品は、きくらげ、魚類でした。
圧倒的No.1はきくらげでした。
また日光浴もビタミンDの産生にはよいものです。日陰なら1時間、日向なら30分程度でもよいので日光浴しましょう。
食べすぎ禁止
スナック菓子です。スナック菓子にはリンが多く含まれている場合がありますがリンを取りすぎるとカルシウムが便に混ざって排出されてしまうので食べすぎには注意してください。
まとめ
今回は円背について書きました。体の変形は共通して、日頃の姿勢や生活スタイルが大きく影響あるものだということがわかりますね。
長く元気に居たいなら日頃から気を付けていくことが大事ですね。