あの時の言葉
人生の折々に
思い出す言葉はありますか?
私は
かつての上司からの
言葉がずっと
心に引っかかっていました。
幼いころから
承認欲求が強かった私は
素晴らしい人と比べては
「自分は、どうせダメだ…」と拗ねたり
ちやほやされる人を見ては
「その程度で、どうして褒められるの?」
と妬んだり、
なかなか 心中が
穏やかではありませんでした。
いつも
他者の領域という枠の中にいて
上手く立ち回れない
自分に苛立ち、
自分に寄り添い
甘やかすことは
負けることと思っていました。
そんな当時の
私の生きる目的は
両親から、先生から、上司からの
承認をもらうこと。
けれど、ひとたび
優しい言葉を掛けてもらったら
「もっと、もっと」と求めてしまう。
それを繰り返すばかりで、
いつも心が満たされることは
ありませんでした。
勝ち負けじゃないよ、人生は
演歌のタイトルのような
この言葉を上司から聞いた時、
当時の私は真意がつかめず、
ぽかん、としていたと思います。
そして 今
自分への問いかけをしながら
自己理解を深める上で
気付いたのは
勝ち負けじゃないよ、
自分の強みを活かすことだよ、人生は
ということ。
誰かとの競争ではなく、
自分を責めることでもなく、
本当の自分を理解し、
意識を向けること。
本来持っている強みを思い出し
活かしていくことにこそ
人生のよろこびがあることを
上司は伝えたかったのかは
今ではわかりません
(お元気です)
受け取った言葉は
リレーのバトンとして私が継ぐことで
大切に育て、自分の糧に
していこうと思います。