海外版 毒親育ち、毒子のミルコ君。~チェーンスモーカーのマザコン男とシェアハウス ~
ドイツ ハンブルクにて 新婚生活が始まろうとしていた。
大好きな彼と遠距離恋愛を乗り越えやっと今年の9月から一緒に生活することになった。新しい生活にワクワクしていた。
結婚手続きやVISAの手続き問題はたくさんある。慣れない環境でいろいろ不安。でもそれはどうにか乗り越えられると思っていた。
ドイツ ハンブルクでのシェアハウス生活。
私の彼の幼なじみミルコ君 25歳
バカをやるのはいつも一緒。小さい頃からの悪ガキ仲間。
ミルコ君の家族は 家族がいない私の彼の家族代わりでよく世話をしてくれた。
ミルコは、25歳までずーっと実家暮らし。
ミルコの両親は、早く独り立ちして欲しいと願っていた。
そんな時。
私は日本からドイツへ。
私の彼がお世話になっているミルコ君の実家へ数ヶ月おじゃますることになった。
私たちは新しい家を探していて、ちょうどミルコも家を探していたので一緒に探すことになった。
意外とすんなり1ヶ月ちょっとで家が見つかり、ハンブルクの家探しはとても大変と聞いていたのでなんだか拍子抜けしたが、住んでみて簡単に住めた理由がわかった。
BARの上ということで毎晩朝方までBGMがうるさいのでみんな住みたくなかったようだ。
広いリビングルームとちょうど良いサイズの部屋が2部屋。キッチンも悪くない。日当たり良好。
3階建てのマンションの1番上。
BARのBGMは週末地響きがするが、まー慣れれば寝れる。
やっと私たちの新婚生活の家が見つかったー!と喜んでいたのもつかの間。
住み始めて1週間。
ミルコ君の激変
ずーっと実家暮らしだったミルコ君。両親の言うことを文句を言いながらもきく、いわゆる '親にとっての' 良い子
ミルコ君にとってこの新しい生活は25年間の中での最大の冒険だったのかもしれない。
いつも助けてくれる親がいない。
ミルコ君の洋服はいつもお母さんが買ってくれる。
引越しの家具は全て親任せ。
洗濯はしたことがない。
いつも綺麗に畳まれた服が部屋に届く。
もちろん料理というものはできない。
食事は栄養ドリンクとチョコレート。
母の手料理は絶品だった。
掃除は親に言われるので仕方なくやっていたが、自分の部屋はゴミ山。
ミルコ君のライフスタイルは、決して面白いものでは無い。
ミルコ君のライフスタイルは3ワードで表せる。
仕事、タバコ、テレビゲームだ。
今まで実家の自分の部屋でやっていたものが、ただ新居に移ってリビングルーム、キッチンと自分のテリトリーが増えた。
両親のような邪魔者もいない。
やることがない。今まで親に言われてやっていたことがやらなくて良くなったために、時間が余る。
いつも親に指示され、あれしなさいこれしなさい。と親が全てやることを教えてくれていた。
だから、自分の時間の使い方がわからない。
あ。そうだタバコを吸おう!
ところ構わずタバコ、タバコ。
食い飲み散らかして タバコ。
休みの日は、家中タバコ。匂いが消える暇がないくらいに吸う。
ミルコ君、謎のハウスルールを語る。
今まで親に言われてきたルールと違う新居では、いろんなことが自分のルールとあわない。時間も有り余っている。人の欠点が目に付いてしまう。
最悪の"姑"と化すミルコ君。
私がキッチンで料理していると...
スポンジをぎゅうううとしぼり、「なんでスポンジにこんなに水が溜まってるんだ! 毎回しっかり水をきれ!!」
え?まだこれから使うんですが...?(;´Д`)
私がお皿を洗っていると...
水道のメーターとにらめっこ。「メーターの上がり方が異常だ! もっと節約しろ!」
シャワーを浴びたら...
「音がうるさい! 俺が寝たらシャワー浴びるな!」
ちなみにミルコ君は朝4時起きで寝るのが夜8時。
夜8時以降シャワー禁止令発動。
毎度、「あと20分で俺は寝る!」と早く浴びろと言わんばかり。
リビングルームがタバコ臭すぎるので窓を開けると...
「俺が朝早起きしたら窓が空いていて凍え死ぬところだった。誰が窓をあけたんだ?」
と毎度犯人探し。
そのまま凍えしねばよかったのでは...oz
「窓を開けて換気するのは10分間にしろ! そのあとは必ず閉めろ!」
タバコをところ構わず吸う奴は吸ったら即死するくらいの猛毒のタバコ吸って死ねばいいと思う。
リビングルームルームでくつろいでいると...
「お前は頭が狂ってるな。ヒーターの温度がマックスになっているぞ! もったいない温度を下げろ!」
お前の頭湧いてるな。 私、ヒーターなんぞさわっておりませんが? ついてることすら知らんかったけど。
「俺のバターが無くなっている!誰が使いきったんだ??
俺は毎日バターが必要だ! 今日は日曜日でお店が空いてないんだ! ふざけるな! 使い切ったら、逐一伝えるべきだろ!」
え? 2日前からバターはもうなかったですよ?毎日使ってるくせに 気づいてなかったんですか?
なんてことが日常的になり 彼の世界が小さすぎて笑える。
家にWifiルーターが届いたので、私の彼と設置したら...
「俺の名前で届いたものは開けるな! 勝手に開けやがって!」
いやいや、ミルコ君 君が代表で契約したかもしれんが、Wifiはみんなで使うんだから。汗
設置してすぐネット繋がるようになったんだから喜ぶべきだろう。
さすがにこれは私の彼もぶちギレ、言い方考えろ!と大喧嘩しましたとさ。
ミルコ君は、とっても寂しがり屋
沈黙の空気が耐えられないようで、誰かがリビングルームにいるとずーっと1人でどうでもいい話しをします。
私と彼の会話にも割り込んで、ずーっと息継ぎなしに話します。
キッチンに移動すればついてきて話してます。
だから私はずっと部屋にひきこもってます。
まじ鬱陶しい (💢^ω^)ちょっと黙ろうか
そのまま息継ぎ忘れて死ね
いつか彼をぶん殴れるように鍛えたいと思います🎶
ドイツ版 毒親育ち。毒子のミルコ君。
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