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アニメ感想録 第1回 R.O.D -THE TV-

初めまして。selfirmといいます。
今回からアニメの感想録について書いていきます。相当な独断と偏見、趣味・嗜好が入っていますが、ご容赦ください。
さて、今回私が感想を書くのは「R.O.D -THE TV-」(長いから以降「R.O.D テレビ版」で)です。


評価軸の説明

アニメの評価軸については以下の通りです。
全体で100点満点になりますが、特に理由がなければ5点刻みの採点にすると思います。

①ストーリー (25点満点)

一つ目はストーリーです。具体的には世界観や話の流れのことを指していると思っていただけるとよいです。
世界観がしっかりしていたり、伏線回収に無理がなかったりしているのがよいです。ここをしっかりとしているだけでアニメの流れに無理がなくなったり、キャラクターの行動に違和感がなくなったりするような気がします。
このストーリー性が高いと思っているのは、例えば「ガンダムX」とかです。(パッと思いついただけなので、ほかにもっといい作品があるはず…)

②キャラクター (25点満点)

二つ目はキャラクターです。これはすごい簡単に言えばキャラクターをどれくらい魅力的に感じたかということです。
ここでは、勿論キャラクターが好きというのもポイントの一つですが、どちらかというとキャラクターが矛盾なく動くか、ストーリー進行の犠牲になった動きを取らないかということを重視しています。したがって、キャラクターの思考がわかるようになっているとすごくいいです。
また、少し勘違いをされる場合もあるかもしれませんが、キャラクターの深堀が必要かとかはあまり考えていません(最近のアニメは敵にも味方にもキャラクターの深掘りをする傾向にありますが、正直キャラクターに自信がないように感じてしまいます。)
後まれに非常に嫌いまたはイライラするキャラクターがいると点数が低くなります(多分そのキャラクターを好きな人もいるので、非常に不快になると思います。もしそういうことに対面したら、「こいつ浅いなあ」とか無視するとか、逆に筆者の知らない魅力を教えてくれたらと思います。)
この項目が高くなりそうなのは「四畳半神話体系」とか「刀語」とかになるとおもいます。

③音楽 (15点満点)

三つ目は音楽です。この項目は単純にOPとかEDとか、挿入歌とかBGMとかが良ければ高くなります。パッと思い浮かぶのは「ガンダム ユニコーン」の「RE:I am」とか、「Black Lagoon」の「Red Fraction」ですかね。
採点基準としては、普通の曲に5点を付けます。あまり曲についてはうるさくないと思うので、10点だったらちょっといいかな、15点だったらYoutubeでも何度か再生するくらいの感覚で点数をつけてるつもりです。

④構成・演出 (20点満点)

この項目の名前はどうすればよいかは若干悩んだのですが、要は話のテンポ感とか演出の盛り上げ、メリハリと思ってください。盛り上げるところでしっかりと盛り上げたり、感動的なシーンをうまく使ったり、会話のテンポを上手く回したりする感じです。
ここら辺は昔のシャフトがすごい上手かったイメージですね。「絶望先生」とか「化物語」「偽物語」とか。
ここが上手くできないと、過剰な盛り上げで変な共感性羞恥とか、テンポの悪さによるダレとかを感じることになります(私は)。

⑤デザイン (15点満点)

ここも③音楽と一緒でよければ、良いだけいい感じですね。自分としてはデザインでこれはすごくいいとかはないのですが、その逆はある感じです。
攻殻機動隊とかは主人公のデザインが少し苦手でした。
好みのデザインはあまり思い浮かばないです。
(この項目いるか…?)
ここの項目については、苦手なものを5点、普通を10点、好みなものを15点とします。

あらすじ

「R.O.D」は元々漫画をもとにした作品で、アニメの方はテレビ版の前身となる「R.O.D-READ OR DIE」というOVAの続編となっています。
筆者は漫画の方は読んでおらず、アニメのみなので設定の理解不足があるかもしれませんが、ご了承ください。
ざっくりとした世界観ですが、大英図書館という組織(現実にもありますが)がジェントルメンという人類創生から何万年も生きた主導者の死亡による英国の没落と復活を企んでおり、それに主人公の紙使い三姉妹と小説家の菫川ねねねが巻き込まれていくというものです。
(多分、よくわからないと思うので、Wikiの「ストーリー」項目の一段落目を見ていただければと思います。)

評価(これ以降ネタバレあり)

①世界観 10

世界観については、作りこまれているようで実はそこまでというか、小さく広げた風呂敷を時間をかけて畳んでいるような印象を受けました。上の項目のあらすじを見ながら、アニメを見ていただければわかると思いますが、結構このあらすじの通り進んでいって、物語の意外性みたいなものはあまり感じませんでした。
後、紙使いというのが出てきますが、もう少しこの能力特有の使い方についてもあった方がよいのかなと思います。主人公や前作主人公は紙を刃物や武器、生物みたいに操作することができるのですが、それも別に紙じゃなければいけないという訳ではなく、水とか土とかでも良いわけです。
紙というところを生かすのであれば、本の情報からもっとほかのことを読み取れるとかそういう能力も作ってもよかったのかなと思います。
また、敵についても、相手が紙使いとわかっているのにその対策をあまりしないと思いました。途中で一度火炎放射器を使ってはいたものの、それ以外は特に何も対策をしておらず、ノーガード過ぎるとみていて思いました。
他には、紙使い以外の能力者がいてもよかったと思います。一応物体をすり抜けられる能力や幻覚を見せられる能力もありましたが、戦闘向きの能力については紙使い以外はいませんでした(作者的には戦闘メインの漫画ではないという認識なんですかね)。
大英図書館という組織についても、「大英図書館」としての特徴とか設定はあまりなく、名前だけ大英図書館で実際は単なる裏組織としての側面が強かったと思います。
後は伏線もそこまで(というかほとんど)張られていなかったので、ストーリーの面白みはないのかなと思います。
これらの点から、ここの項目は10点とします。

②キャラクター 10

キャラクターですが、私の嗜好としては好きなキャラクターはいませんでした。
評価基準の欄で掘り下げ云々の話をしておいてなんですが、敵味方関係なく掘り下げがなかったと思います。アニタやナンシー、ジュニア当たりは設定的にしょうがないとしても、マギーやミシェール(こちらも設定の関係で難しいとは思いますが)、ねねね、読子はどういうバックグラウンドがあったのかを描いてもらえたらなあと思いました。
読子はOVA版も過去の話が描かれておらず、魅力的に感じるキャラクターだけにさらに残念です。
ジョーカーはともかく、ウェンディはOVA版からの性格の大幅な変化もあったので、そこら辺も何かあればと思います。
という訳で、ここの項目も10点とします。

③音楽 10

音楽は非常に良かったと思います。OPのRODのテーマは「カウボーイビバップ」や「バッカーノ」と同じような感じです。歌詞なしのアニメOPってなんでこんなにおしゃれなのが多いんですかね?
EDは「Moment in the Sun」と「Confidence」ですが、後者の方は最終回に特殊EDみたいな感じで流れてくれるので印象深いですが、個人的には「Moment in the Sun」の方が好きかもしれません。
ここの項目については10点としておきましょう。

④構成・演出 10

構成について、このアニメは全26話なのですが、ストーリーの箇所で書いた通り、全体的にこじんまりとした展開になってしまっていたと思います。
話数を減らすか、もう少し話を広げるかはした方がよかったのかなと思います。全体的にまったりと進んでいて、緊張感がなかったと思いました。
会話のテンポとかは意外とよく進んでいたので、そこら辺のダレはあまり感じませんでした。
演出面ですが、盛り上がりにもかけていると思います。どこがというのはないのですが、全体的に平坦な印象を受けました。また、一つ気になった箇所として、神保町で町中の本が焼かれるシーンがあるのですが、ここでの読子の叫びとかは少しシュールさを感じてしまいました。
OPのおしゃれな感じをもう少しいろいろなところで発揮してほしかったというのが正直な感想です。
ここの項目は10点とします。

⑤デザイン 10点

最後のデザインですが、ここは10点ですかね。読子のデザインは少し好みですが、どうしてもひと昔前の作品なのであまりデザイン面で刺さりませんでした。

得点&総評

さて、まとめに入りたいと思います。
得点については50点になりました。
若干辛口な気もしますが、もし私が友達にこのアニメを勧めるかと言ったら正直微妙かなと思います。雰囲気とかは間違いなく良いんですけど、話の長さとかOVA版を見なきゃいけないハードルとかもあるし。
もし漫画も読んでいて、漫画を見れば評価は格段に変わるとかがあれば教えていただけると大変ありがたいです。
気になった人がいれば、まずOVA版から見てみるのがよいと思います。アマプラだと有料ですが1時間半とかで見れると思います。
多分子供の時に見るのが一番この作品を楽しめそうだと思いました(大人が見るのが変とかではなく)。
それでは、ここで感想録を終わりにします。
また、次回!

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