【SELFの本棚】#32 「ウンココロ」寄藤文平 藤田紘一郎著
(文 : ふるかわりさ)
腸は第二の脳と言われたり、いやいや実はむしろ腸が脳を司っているのだと言われたり。いずれにしても腸を健康に保つことは、私たちの身体的/精神的な健康を保つカギであることには間違いなさそうです。
腸の健康と言われても、毎日それ自体を観察するわけにもいかないのですが、腸の健康状態と飲み食いしたものの内容、そして運動や睡眠といった要素の総合的な成績とも言えるのが便。
臭いとか汚いとかで、できるだけ見ないようにサッと水に流してしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、自身の健康状態を測るツールとして便の状態を気にかけるようにすると、思った以上にいろんなことが分かるようになってきます。
本書は腸内を工場に見立て、コミカルなイラストでその工場内でどのようなトラブルが起こっているかを分かりやすく解説。
何をどう改善したら、理想のバナナウンコやプレミアムタイプのウンコを製造できるかが詳しく書かれています。
全ページイラスト入りで、家族で見ても楽しめるくらい分かりやすくまとめてありますが、その内容は多岐に渡り、腸内環境に意識を向けるための入門書としておすすめの一冊です。
薩摩会議2022の基調講演にもご登壇いただいた桐村里紗先生の著書「腸と森の土を育てる」も併せておすすめします。
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