心の闇の除菌ジェル・ツール編10【不利な点を探す〜ユーティライゼーション 】
土台作り編[12・意識を変えれば世界も変わる~秀吉に学ぶリフレーミング技術~]では、「言い換え(リフレーミング)」という技術を紹介しました。一見不利と思われる状況を違う見方でとらえ直すのがリフレーミングです。
「不利な点を探す(ユーティライゼーション)」というのは「リフレーミング」をもう少し前に進めたもので、「実際に不利な状況を、有利な状況に転換する」というものです。
例えば、外を通るクルマの音がうるさい時は、「クルマの通る音によって、自分はどんどん集中できるようになる」と言い聞かせます。するとクルマの音が、集中するためのリソース(材料)に転換するのです。ちなみに、集中するには全く音がない環境よりも、適度な音が聞こえる環境の方が良いそうです。
多少極端な例ですが、ある天才催眠療法家は、容姿に影響するような「すきっ歯(歯と歯のすき間がひどく大きいこと)」を苦にする女性に対して、「水鉄砲のように、歯と歯の間から遠くに水を的確に飛ばす訓練をする」という課題を出しました。女性はそれを忠実に守り、休み時間に給湯室で職場のある男性に歯と歯の間から水を飛ばしてかけてみました。翌日、男性はおもちゃの水鉄砲で応戦し、楽しくふざけあいましたが、男性は女性を突然抱きしめキスをしました。女性はその後、男性と結婚したそうです。