『色の日』ということで昔のゲームグラフィック制作の話など
1月6日。この数字の語呂合わせで、今日は『色の日』だそうです。
そんなわけで今日は色にまつわる話でもしようかと思ったのですが…白と黒については以前にもう話していますしね。
では、今度も初心者向けに「色の三原色」と「光の三原色」についてでもやろうかと思いましたが…これについても、今はほとんどの方が分かっていることなのかなと思っています。パソコンで絵を描く方多いですしね。
では、どうするかというところで、ゲーム関連の記事をよく書いているということもあり、せっかくなので自分がグラフィッカーとして経験してきたこと、特にブラウン管時代のゲームグラフィック制作についてちょっと書こうかと思います。
ブラウン管時代のゲームグラフィック制作
アルバイトとして参加したゲーム制作
僕は昔、セガサターンのゲームを作っている会社でアルバイトとしてグラフィック作成をした経験があります。
小さな会社でほんとちょこちょこっとしたところで関わっていました。オプション画面(キー設定だとか音量設定だとかする画面ありますよね?)のいろんなパーツの絵だとか、ゲーム内ミニゲームのキャラクターや背景の絵とかを担当させていただいていました。
ですので、ゲーム業界全体がこういう作り方をしていた、というよりはその自分がいた会社ではこういう作り方をしていた、という話です。
TVもPCもブラウン管全盛時代
セガサターンがまだゲーム機としてブイブイ言っていた頃、世の中のTVはまだブラウン管が全盛期でした。そして、ゲームはTVに繋いで遊ぶものだったのです。
当然ゲームのグラフィックも、TVで映したときのことを想定して作らないといけません。なので、パソコンモニターの横に小さめのTVを置いて、パソコンで作った絵をTVでも見ながら色を決めたりして作成していました。
当時のTVは今ほど高精細では無かったので、発色もPCのモニターとは変わってきます。具体的には、PCよりもTVの方が色の彩度が高く表示されてしまうのです。
PC上で見て「これくらいの赤色でいいな」「青はこのくらいが映えるだろう」と思って描いていても、TVに持っていった場合はギラギラして見えてしまいます。その為、PC上で作成するときに少し彩度を落とした感じ、「くすんだ感じ」で作る必要があったのです。
今でも少しは…
現在のゲームグラフィック制作の現場状況は分かりませんが、もしかしたら今でも似たようなことをやっていたりするかもしれません。
昔に比べてTVも進化していますので、発色数や解像度も変わってきてはいますが、それでもやはりPCのモニターと比べるとちょっと色は変わりますからね。
TVでYoutubeを見れる環境にある人はよく分かるのではないでしょうか。パソコンやスマホで見るときよりもちょっと鮮やかに感じますよね。
デジタル彩色が主流になっている今のアニメの制作現場でも同じだと思います。ネット配信が増えてきたとは言っても、やっぱりTVアニメとして放送していますからね。TV画面に映したときの色を無視するわけにはいかないんです。
いつかはこの垣根が無くなるかもしれません。逆に無くならないかもしれません(TVはTVの発色を残そうという動きもあるかもしれない為)。
絵にしても動画にしても、色の調整というのはなかなかに苦労するものということです。
今回は、昔のゲームグラフィック制作環境について話しましたが、いかがでしたでしょうか。
また機会があればゲーム制作や絵の作成方法などについて書こうと思います。「こういったことが知りたい」というものがあればぜひコメントください。僕が答えられること(分かること)でしたら、それについて記事にもできるかと思います。
では、今回はこれで。
それでは、また。
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