「dマガジン」と「楽天マガジン」 2大雑誌系サブスクを試してみた
サブスクサービス。
コロナ禍以降、一気に広まった感があるこの“お金を払い続けることで享受できるサービス”なのですが、皆さんも何か使っておられますでしょうか。
最もポピュラーなところで言うとやはり「動画配信サービス」が挙げられるかと思います。これの影響で「レンタルDVD」というものは、ほぼ終焉に向かったと言っても良いのではないでしょうか。「何か見たいな」と思ったときに月額1,000円ちょい程度支払えば、だいたいどこの「動画配信サービス」でも契約できてしまいます。見ることのできる作品の本数は1万本を超えるのが当たり前、といったものばかりですので「レンタル」では太刀打ちでも仕方ないかもしれませんね。
今ではそれ以外にも「食事」「家電」「家具代行」などさまざまな種類のサブスクが登場するようになりました。「月額〇〇支払っていろんなことを楽しむ」というお金の支払い方に、だんだん慣れてきたんでしょうね。
さて、そんなサブスクサービスですが電子書籍、特に「月刊誌、週刊誌」のサブスクを利用されている方はいらっしゃいますでしょうか。
実は僕は今までこの「雑誌系サブスクサービス」というものを利用したことが無かったのですが、今回約2か月かけて2種類の「雑誌系サブスクサービス」を試してみました。そう、どちらも無料期間の間だけの契約で体験してみたのです。
試した2種類のサービスは「雑誌系サブスクサービス」では超大手の「dマガジン」と「楽天マガジン」の二つ。よく比較される2社だと思います。
というわけで今回の記事では、実際にこれらのサービスを試してみてのレビューをしてみようと思います。雑誌系サブスクに興味ある方の参考になれば幸いです。
料金など分かりやすい部分をざっと比較
まずはそれぞれのサービスの数字部分(料金設定など)をざっくりと表にまとめたので見てみましょう。
noteを見る環境によってちょっと字が見づらいかもしれません。申し訳ない……。
こうして見てもらえば分かるのですが、数字のうえだけでは圧倒的に「楽天マガジン」の方に軍配が上がるでしょう。安いし、掲載タイトルも多い。特に料金は年額で考えるとけっこうな差が出てしまいますね。「1円でも安く!」と考えている人にお勧めできるのは間違いなく「楽天マガジン」でしょうね。
収録誌数については、実はそんなに気にするほどではないかなと思っています。バックナンバーの取り扱いがとにかく多い「楽天マガジン」ですが、実際そこまで遡って古い雑誌を読むかと言われると……そんなにそこに需要はないのではないでしょうか。まぁあるに越したことはない、という程度でしょうか。
ダウンロード機能(オフライン時に読めるかどうか)やブックマーク機能(気になったページを登録しておける)などの抑えておいて欲しい機能については、どちらもしっかりと備えています。
ではここまで読んで、
「じゃ良かったのは楽天マガジンで決まりなの?」
これが、そう簡単には言えない感じでして……。
使い勝手で好みが分かれそう
「読みやすさ」「雑誌の探しやすさ」という数値だけでは分かりにくい点でいうと、これは「dマガジン」のほうが良かったと思っています。
各ジャンルの雑誌がずら―っと横並びになっているので、自分の読みたいものだけでなく、「あ、なんかこれ気になるな」という雑誌も目に入りやすく、「ついで読み」が発生しやすかったのです。
このおかげで、自分が普段から気にしているジャンル以外の雑誌も読むきっかけになり何と言いますか……「本屋を歩いている気分になった」のです。
本屋で雑誌の並びを歩いているとき、表紙の並びが視覚情報として入ってくるので、ふと気になった雑誌を手に取ってみることありますよね。あんな感じをこの電子書籍サービスでも味わえたのが「dマガジン」の作りなのです。
「楽天マガジン」では、それぞれのジャンル名をクリック(タップ)するまでは、何かのジャンルの雑誌しか並んでおりません。そう、一つのジャンルしか表示されないのです。これは興味のないジャンルに目がいかないばかりではなく、「自分の読みたい本」がそもそもどこのジャンルにあるかも分からないので、いちいちジャンルを切り替えて探す必要があるのです。これが実に面倒でした。
「dマガジン」はこのあたりがすごく分かりやすかったのです。
それぞれにお勧めできる人
最後にどういう人にどちらのサービスがお勧めできるか、を提示して今回のレビューを終わろうと思います。
dマガジン
本をダウンロードして、オフライン時にも読みたい人
少しくらい高くても使いやすい環境で雑誌を読みたい人
「dアニメストア」などでdアカウントを既に持っている人
楽天マガジン
とにかく安くたくさんの雑誌を読みたい人
普段、楽天ショップでよく買い物をしている人
以上です。
長期に渡って料金を払い続けながらサービスを利用するのであれば、やはり「楽天マガジン」を選ぶかもしれません。しかし、ちょっと思いついたときに雑誌を読みたいと思ったときだけ利用するのであれば、僕はたぶん「dマガジン」を選ぶでしょうね。
例えばこの夏、休みを利用して出かけるときの移動時間などにこの「雑誌系サブスクサービス」を使う人もいるかもしれません。それぞれ一長一短あるものですので、ぜひご自身でも試してみてください。
今回はこのへんで。
それでは、また。