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小さいお子さんとも安心して見れるアニメ 「スプーンおばさん」
「綺麗だねって言われなくても 私ちっとも淋しくないし」
という出だしの歌詞で有名な作品「スプーンおばさん」が、なぜか今日この時期にトレンドワードに上がっていたので「え?」と思ったのですが、どうやらNHKで朝に放送されている番組「あさイチ」でスプーンの特集だか何かをしていた際に、出演者がコスプレしていたらしいですね。
この「スプーンおばさん」は元々NHKで放送されていたアニメなので、それ繋がりでもあるんでしょうけど。
これはもうかなり古い作品で、知っている人自体が少ないかもしれませんが、とてもいい作品なんです。本当にいい意味で「こども向けアニメ」というか。最近では、小さい子に見せるには難しいアニメというのが増えてきていますよね。主人公が少年少女であっても、かなりの残酷表現や心を傷つけるようなものがあったり。もちろんそれらは「大人の視聴者を意識したつくりだから」というのがあるのですが。
子供に見せたいアニメ、見せても安心なアニメというのが減っているような気がする中、「こんな時代だからこそスプーンおばさんを!」という気がするので、今日はちょっとこの「スプーンおばさん」を紹介したいと思います。
主人公はおばさん
「スプーンおばさん」というタイトルからも分かる通り、主人公はおばさんです。それも見た目でいうなら「おばあさん」に近いくらいのおばさんです。旦那さんはおじいさんにしか見えませんし。
これはなかなか画期的ですね。「おじさん」や30代~50代の渋めの男が主人公になるような作品はあるんです。しかし中年代の女性を主人公にしたような作品は漫画などを見渡してもなかなか無いと思います。
ある意味「魔女っ子もの」
主人公はおばさんですが、ストーリーの基本はいわゆる「魔女っ子もの」のような感じです。何かしらの能力を持った少女が毎回身近で起こる事件を解決していく、アレです。
この「スプーンおばさん」では、おばさん自体は特に能力を持っているわけではありません。いつも持っているスプーンに魔法の効果のようなものがあり、たまに突然体が小さくなってしまうのです。
普通に考えればマイナスにしか働かないような気がしますが、この「体が小さくなったとき」には動物や虫などと会話をすることができるようになります。それによって「人間視点」では見えていなかったことを動物たちから話を聞くことで発見し、ときには動物たちに協力してもらいながら、厄介ごとを解決していくのです。
スプーンの能力は制御できない
「スプーンの力で体が小さくなる」と説明しましたが、この能力はおばさんが「使いたい」と思ったタイミングで使えるものではありません。いつも気まぐれで突然なんです。
料理をしているときに小さくなったかと思えば、事件を解決しようとしている途中でいきなり元の大きさに戻されたりします。この“自由にならないところ”が「スプーンおばさん」の面白さでもありますね。
元々は童話
「スプーンおばさん」には原作があります。ノルウェーの童話作家が作ったものです。
昔のアニメはこういうのが多かったですね。「ムーミン」なんかもそうですし。ハウス食品の「世界名作劇場」とか。日本では子供向けとなると絵本の方が多かったのですが、海外ではシリーズものの児童文学がけっこうあるんですよね。
もっともその影響で今でも世界では「アニメーション?子供の見るものでしょう(笑)」という考えになっている人が多いことも事実なのですが。
主題歌が秀逸
この記事の冒頭でも書いた、この「スプーンおばさん」で使われている主題歌はOP・EDともにとても耳に心地良いものになっています。
覚えている方にとってはなつかしい曲ですよね。
(※下記リンク、音楽流れます。Spotifyアプリ(無料)でなら音量調整できますのでそちらでどうぞ)
というわけで、今回は期せずして「スプーンおばさん」を紹介することになりました。途中でも何度か言っていますが、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭でしたら、ぜひ一緒に見てほしい作品です。
“やさしい気持ち”になりたいときに。