「良いお年を」という一言の破壊力
1年で12月の後半でしか使わない言葉。
「良いお年を」という言葉が好きだと思った。
正直、なぜその言葉を放つのか、理由ははっきり考えたことがない。なんとなく使っている。何となく言い合う雰囲気がある。いつのまにか使っている。そんな言葉だ。
「良いお年を」が言えるうちは、少なくとも幸せだと思う。相手を想う余裕と、確信のない未来を祈る賭け言葉。それに言われたら何だかほっこりする。一年で数回しか使わない言葉なのに、「ありがとう」に匹敵するような「幸せを生む言葉」な気がする。知らない人に使ってもほっこりする。きっとこの言葉は、毎年出番が少ないにも関わらず、多くの人をほっこりさせてるのだと思う。
何だか言葉の癖に生意気だ。
やっぱりこの言葉が好きだ。
良いお年を。