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閉鎖病棟入院 day2

2日目の朝。
当然のように早朝覚醒で、起床時間より早く動き出した。

せめて入院中は健康的な生活を、と
朝食までにレンタルしている寝間着からTシャツとハーフパンツに着替えて、歯磨き、洗顔を済ませる。

朝食の献立
・豆と輪切りソーセージ入りの炒り卵
・米
・たらこふりかけ
・牛乳
あと何かあったけど思い出せない。

やっぱり素材の味しかしない。
米以外食べるのが苦痛。

午前中
CTとレントゲンを撮るために閉鎖病棟から出た。

一日目にも書いたが、病棟から出るにはまずガラス張りの壁がある。これを鍵で開ける。
そしてエレベーターホールなのだが、エレベーターはボタンを押して呼べるわけではない。
看護師の持つカードキーをスキャンしないと来ないのだ。

ここまで完璧だと脱走は到底無理だな……と思った。

この日、2日目にして嫌になってしまったので、去年シェアハウスの面々と撮った、花火をした時のTシャツを着ていたのだが、ついてきた看護師が「それ何?心霊写真?」と聞いてきたのはさすがに笑った。


割と時間がかかって戻ってきた時にはもう昼食の時間だった。

昼食の献立
・豚丼。
かかってるソースの味が濃くてうまい。
豚の下にはニラもやしがあって、さらに良い。
ただ、豚がものすごく硬かった。
・味噌汁
・つけもの
・缶詰のパイン

13時頃から状態が悪くなる。
人に言われた事がフラッシュバックして気が狂いそうになる。

頓服が欲しいのに、部屋から出られないから看護師を呼べない。
定期的に監視に来る看護師も来ない。

泣き叫んでも誰も助けに来ない。
物を投げたって誰も気が付かない。

廊下を徘徊している老人に苛立ちが募る。
ナースステーションで看護師と会話している患者が憎たらしくなる。

マスクの鼻の針金を引き抜く。
入院前に深く切った傷に突き刺して強く引く。
血が溢れて、ようやく安堵する。

泣き疲れたのか、眠っていた。


看護師に起こされた。
心電図を撮るためにまた病棟から出た。
少しだけ気が晴れた。

病棟に戻った時
・頓服が欲しいこと
・本、ノート、画材、音楽プレーヤーが欲しいこと
を訴えた。

しばらくすると主治医が来て、音楽プレーヤーとワイヤーでとめられているスケッチブック以外が帰ってきた。

医者は
・本の内容が今読んでも問題ないものなのか不安な事
・休養なので何もしないことを意識して欲しいこと
を伝えてきた。

医者が本に対して不安に思うのも仕方がない。

持ってきた本のリスト

・現代思想 反出生主義回
・生まれてこない方が良かった 存在してしまうことの害悪
・絶望のきわみで
・涙と聖者
・ダークウェブ・アンダーグラウンド
・正しい人類滅亡計画
・闇の自己啓発
・生まれてこない方がよかったのか?
・現実逃避してたらボロボロになった
・恋人たちはせーので光る
・傾いた夜空の下で

それはそうかもしれない

医者とは今日のお昼ご飯の話、反出生主義、優生思想について話した。

頓服と眠剤はベンゾ嫌だということを伝えたら、クエチアピンとデエビゴに変更になった。


夕飯は美味しかった。
・クリームシチュー
・米
・厚揚げと葉っぱの煮物
・コーンとブロッコリーと小エビのサラダ
・梨

今年初の梨だったのでうれしい
ケミカルな匂いがしたけど


就寝。
デエビゴ25㎎効かず、ブロチゾラムを貰う 効かない

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