不適合エッサイム

 推し、こと重岡大毅さんがW主演の片翼を務めるというので、本日は『禁じられた遊び』というホラー映画を映画館で見てきた。もう一人は、橋本環奈だ。因みに私は、橋本環奈をはしかんと略すのがあまり気に入らない。缶詰みたいじゃないか。鯖缶・鮭缶・はし缶。監督は、ホラー映画の巨匠、中田秀夫。貞子とか、リングとか、作っている方だそう。

この先

⚠『禁じられた遊び』微ネタバレあります
⚠オタク要素は微妙に薄いです。
⚠未視聴の方もこのnoteは読めます。

ご承知おきくださいな。

映画遍歴

 私はあまり映画館に行かない。映画館処女卒業は、幼稚園生の頃に見たポニョ。友人に連れていかれた。映画自体はあまり覚えていないがなんとなく青い記憶が脳を揺蕩っている。
1ポニョ(幼稚園)
 友人家族に連れていかれた
2シンデレラ(小学生)
 叔母に連れていかれた
3ファンタスティックビースト(中学生)
 友人に連れていかれた
4窮鼠はチーズの夢を見る(高校生)
 特別ファンじゃないのにCMで見た大倉君が耽美だったのでこっそり一人で行った。R15
5空に住む(高校生)
 多部未華子さんが好きだったため友人を連れて行った。映画を見た後に友人と感想を言い合うのが苦手なことに気づいた。(別note参照)
6すずめの戸締り(大学生)
 友人に連れていかれた。新海誠が嫌いなことに気づいた。

 映画館行ってお金を払わなくてもどうせ地上波に来るしなぁという怠惰な性根が、映画館から足が遠のいている原因の一つだ。
 大学生になってから、初の電車通学をするようになり、若干の聴覚過敏(自己診断)を患ってからは、より行きづらくなった。大きい音が苦手だし、人の気配も苦手になったから。みんなどうして電車が到着する時に耳をふさがずに済むのか不思議で仕方ないわ、特に地下鉄。

禁じられた遊び

 あらすじ。
 主人公は、妻と息子とごく幸せな暮らしを送っていたが、突如交通事故で妻を亡くしてしまう。息子は心肺停止したものの、一命を取り留めた。以後息子は、妻の指を庭に埋め、主人公が以前冗談で教えた呪文、”エロイムエッサイム”を唱え、妻の蘇生を希う。主人公は現実との区別がつかない息子を痛ましく思っていたが、徐々に妻の身体が再生され、庭の土が盛り上がっていくのを見て恐怖する。
 一方、主人公と縁があったある女性は謎の心霊現象に悩まされていた。彼女は七年前、会社の上司だった主人公に恋心を抱いていたが、そのせいで主人公の妻の生霊に取りつかれた。退職することで事なきを得たが、今になって同じ現象が再発しているのだ。「生きている人間より恐ろしいのは、一度死んでもう一度生き返った者」「呪いを断つには本体の身体を壊すしかない」という霊媒師の言葉に従い、真相を究明していく。

と言う感じ、公式の説明ではないから、なんか雰囲気だけどごめん!伝われ。


感想

ホラー

 ……うーmmmm 一言でいうのは難しくはある。
 上映中常に「もう全員さっさと死んで早く終われよ!」と思っていた。登場人物の死を願っていた。私が殺してしまいたかった。
 なにがっていうとね。あの、ホラーって多分定石がある程度あるんだと思う。今回私が感じたのは、「繰り返し」と「訳が分からなさ」で。
 悲劇が繰り返されることで、終わらない恐怖を植え付けられる、ひいては自分の身にも起きるかも……という思わせる効果があるんだろうね。しかもそれが増幅されるんだったら猶更。その点、『禁じられた遊び』は、夫に恋焦がれる女性への怨嗟という動機がはっきりしていて、自分の身に降りかからない前提があったから微妙だったかも。
 訳が分からなさというのは、不条理だからこそ怖いという条件のこと。あとは、呪いの内容や効果、条件と言ったものも、明らかになりすぎていたらそれは異能バトルなんだよなぁ……と言う感じ。最も、何もわからなかったら物語の筋が成り立たないけど、そのあたりうまく塩梅をつける必要がありそう。『禁じられた遊び』に関しては、「一度生き返った者の方が恐ろしい」というミスリードからの伏線回収が鮮やかだった反面、決着が「わけのわからない雷」だったのにちぐはぐさを感じてしまった。

 私は、どちらかというと中二病とかジャンプ寄りの人間なので、訳が分からないことを是とするホラーにもやもやが残るかも。呪い返し!みたいな感じで進んでくれた方が楽しい。超常現象が混ざるミステリーとか、ゴシックホラーっぽいバトルものの方が好きかな。どこまでをホラーとするかによるけれど。

主演

 重岡大毅さんの顔面がよいのはさておけない事実なのでここで触れておく。顔がよい。重要文化財に登録されるべき。単に造形がよいのもあるが、顔のパーツが大きめなので、表情が豊かに見えるのがよいのね。庭つきの一戸建てを買ったばかりの妻子持ちイケメンサラリーマン、設定だけ見ればめちゃくちゃ出来るオトコなのに、妻への恐怖とか、現実から目をそらしたいところとか、年下女性社員に惹かれているけどそのことも後出ししていく姑息さとか、小物臭いところが違和感なく同居しているところ、人間臭さの塩梅がうまいのね~~~~~~~
 私はアイドルである彼の「明るくあろうとしている」ところがとても好きです。根っからの陽キャなわけじゃなくて、偶像であろうとしている人間、偶像であることに誇りを持っている人間だから、そういった影の部分に敏感なのかなとか、あこれオタクの妄想ね(早口)。単に闇堕ちって言っちゃうんじゃなくて、どこにでもいる人間がその狭間を行ったり来たりする危うさが、ホラーの、あなたにもきっとあるよという怖さの演出にぴったりなのではないでしょうか、まあ貴方みたいな顔面、いそうでいないんですけどね周りにね、あーーあ。
 橋本環奈は、橋本環奈の周りの男がことごとく橋本環奈(の役)のこと好きで微妙にむかついたな。会社員時代のやぼったい制服にハーフアップ、あざとくてむかついたな……「笑顔に救われていたんだ」とかいってたけど、笑顔じゃねえだろ、顔だろ、くそお。お世話になった既婚者に、手書きのかわいいお手紙付きのプレゼント渡すなよ、くそお。とは思っているが、結局肝が据わってるのは彼女の方で、主人公は未だとらわれたまんまなんだよな。結局こういう女が得をするんだ、くそお。橋本環奈は嫌いなわけではないです。別に。


 環境音が大音量で流れるところとか、だいぶ私の耳的にはストレスが大きいし、正直文字媒体の方が好きなんだけど、映画って短いから感想を述べやすくていいなとは思う。あと純粋に好きなものではない分はたから見ていろいろ好き勝手言えるからその点では悪くない。
 重岡大毅さん、今度東野圭吾原作のミステリー映画に出演するので、またひぃひぃ言いながら映画館に赴く羽目になります。んでもホラーは向いてないな多分私……ということはわかってしまった気もする。なんにせよ頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?