ジャムセッションで迷ったときの“次の一音”の見つけ方
「セッションはこわくない」と言いつつも、いざジャムセッションが始まった途端、何を弾くか分からなくなってしまう──そんな経験はありませんか?
今回は、「ジャムセッション中にフレーズが出てこなくなったとき、どう対処すれば良いのか?」をテーマに、具体的なステップをご紹介します。
1. “今”の全体の音を聴き取る
セッション中に迷子になったとき、まず大切なのは**“全体の音を聴く”**ということ。ベースやドラムのリズムセクションに意識を向け、そこに乗っているメロディやハーモニーを感じてみましょう。
リズムを掴む: どんなグルーヴで演奏しているか?8ビート、16ビート、スウィングなど、ノリを身体で感じましょう。
キーを確認: 何のキーで演奏しているか分からなくなったら、まずはベース音やギターのコードを聴いたり、他のプレイヤーの手元を見て、着地していそうな音を探す。この「着地音」がキーのヒントになります。
2. シンプルに始める
フレーズが出てこない原因のひとつに、**「難しいことをしようとしすぎる」**ことがあります。ジャムセッションでは、シンプルな音から組み立てればOK。
ワンノートやルート音から入る: まずはメインとなるコードのルート音を1~2小節、シンプルに鳴らしてノリを確かめる。
短いフレーズから作る: 2~3音のフレーズで十分。そこから少しずつ展開していけば、自然に盛り上がっていきます。
3. アイコンタクト&コミュニケーション
セッションは「対話」が醍醐味。演奏に迷ったら、周りのプレイヤーとコミュニケーションをとることを意識しましょう。
アイコンタクト: 目が合うことで、お互いの演奏の方向性を予感しやすくなります。
ミュージシャン同士の合図: 相手が「ここで静かに弾いてほしい」「このコードで盛り上げてほしい」といったシグナルを送っている場合も。肩や顔の向きなど、ちょっとした動きが合図になることもあります。
4. 休むことも音楽の一部
弾くべき音が浮かばないときには、思い切って何もしない“休符”を楽しむのも手。
スペースを作る: 無音の空間こそ、演奏に立体感を与えます。
呼吸や間を活かす: 「次に弾くフレーズは何だろう?」という期待感が生まれるため、あえて“ため”を作ることが演出効果にもなります。
5. 常に「遊び心」を忘れない
セッションは本来「音を楽しむ場」です。真剣になりすぎるあまり、笑顔が消えてしまうともったいない!
ミスを恐れない: ジャムセッションは学びの場。うまくいかないフレーズも、次に活かせばOK。
面白そうなフレーズを試してみる: 思いついたアイデアはどんどん実験しましょう。失敗だって盛り上がりのネタになることがあります。
まとめ:セッションは本当にこわくない
ジャムセッションで何を弾いていいか分からなくなったときは、
周りの演奏をよく聴く
シンプルに始める
アイコンタクト&コミュニケーション
休符を味方にする
遊び心を忘れない
この5つのポイントを頭に入れておけば、きっと“セッションはこわくない”と思えるはずです。ぜひ次のジャムセッションでは、自分なりの楽しさを見つけてみてください!
僕が主催するセッションイベントについて
僕が月に1度、大塚のライブバー、LIVE × BAR ○で主催しているセッションイベントでは、初心者やセッション未経験の人でも安心して参加できる仕組みを大事にしています。セッションの日程については、イベントの公式Instagramや、僕のX(旧Twitter)で随時お知らせしています。初心者の方、セッションに慣れていない方も大歓迎!ぜひお気軽に遊びに来てくださいね!みんなでセッションやお話しをして楽しみましょう!