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ジャムセッションであわてないための超シンプル・セッティング術
こんにちは! ギタリストの飯田正樹です。
ジャムセッションって、初対面のミュージシャンとでも、いっしょに音楽を楽しめる最高の場。でも、ちょっとした焦りや不安を感じることもあるはず。その原因のひとつが「セッティングに時間がかかる」ことです。
とくにギタリストは、エフェクターボードの大きさや配線の多さでセッション直前にバタバタ…なんて経験はありませんか? そこで今回は、「なるべくシンプルなセッティングにすることで、ジャムセッションで焦らずに済む」というテーマでお話ししていきます。
シンプル・セッティングのメリット
1. 演奏開始までのセッティングが早い
ジャムセッションの場では、セッティングから演奏開始までの時間が長くない事も多いです。なぜなら、たくさんの人が入れ替わり立ち替わり演奏するからです。そこに大量のエフェクターを並べてしまうと、接続や動作確認に思ったよりも時間がかかり、スタート時点で焦ってしまう原因になります。
シンプルな構成、たとえばギター → コンパクトエフェクター1.2台 → アンプ くらいであれば、準備もすぐに終わり、演奏開始までの流れをスムーズに行えるのです。
2. 場所を取らない
ジャムセッションでは、多くの人が一度にステージやフロアに上がることがよくあります。スペースが限られている中で、ボードが大きいと他の演奏者の邪魔になってしまう事も。
少ない台数のコンパクトエフェクターや、マルチエフェクターを使えば、セッティングに場所を取らず、みんなが気持ちよくプレイできる環境を作りやすくなります。
3. トラブルを減らせる
配線が複雑になると、その分だけトラブルのリスクが高くなります。ケーブルが抜けたり接触不良が起きたり、電源の取り回しなど、ライブ前にチェックすべきポイントがどんどん増えてしまうものです。
シンプルなセットアップはチェックすべき場所も少ないため、急なトラブルにあわてる可能性をグッと下げられます。
4. 演奏に集中できる
シンプルなエフェクター構成だと、複雑なスイッチング操作が必要ありません。結果的に演奏そのものに意識を集中しやすくなります。演奏中に「あ、次のソロでどのエフェクターを踏むんだっけ…?」と焦ることが減るんですよね。
ジャムセッションは、瞬発的なアイデアや即興性が魅力です。シンプル・セッティングは、そんな「その瞬間の表現」にフォーカスしやすい環境を整えてくれます。
シンプルにまとめるコツ
必要最小限のエフェクターペダルを選ぶ
ジャムセッションでは、なるべく持っていくエフェクターペダルの数を少なくするといいです。たとえば、軽いセッションに持っていくペダルは、オーバードライブ(歪み)とディレイ程度で十分だったりします。曲によっては「ディレイもあまり使わない」というケースもありますよね。多くても2.3個にして、とにかくシンプルにしておくのがおすすめです。セッション用のエフェクターボードを組む
セッション用に小さなエフェクターボードを組むのもおすすめです。複数のコンパクトエフェクターペダルをバラでセッティングするのは、意外と時間がかかります。エフェクターボードを組んでおけば、セッティングの時間が大幅に短縮されます。できるだけ一体型の機材を活用する
最近はマルチエフェクターも進化していて、コンパクトなのに高品質のエフェクトを複数内蔵しているものが増えています。軽量化にもなるので、移動が多いミュージシャンには大助かりです。トラブル対策を想定しておく
シンプルでも急にエフェクターが動かなくなることがあります。電源トラブルがあった時のために、電池も持ち歩いていると良いでしょう。最悪の場合、エフェクターをバイパスしてアンプ直にするなど、「最終手段」を考えておくと、いざというときにスムーズに対応できて焦らずに済みます。
僕が実際に使っているセッティング
実際に僕がセッションに持っていって使っているのは、こんなセッティングです。
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アンプの上に歪みペダル(この日は改造RAT)一つと、パワーサプライが置いてあります。歪みペダルを短いパッチケーブルでアンプに繋いで、そこからカールコード でギターに繋ぐというセッティングです。こうする事で足元には何もないので、すっきりしています。笑 驚くほどシンプルですが、このセッティングにしてから、セッションの演奏前から焦ることがなくなりました!
まとめ
ジャムセッションはアットホームな雰囲気で楽しむ場だからこそ、セッティングはなるべくシンプルにして、演奏を思いっきり楽しみましょう。余計な焦りを減らせば、よりクリエイティブな演奏ができ、自分も周りもハッピーになれるはず。
ぜひ次回のジャムセッションに向けて、セッティングの見直しを検討してみてください。シンプルこそ最強のスタイルかもしれませんよ!
僕が主催するセッションイベントについて
僕が月に1度、大塚のライブバー、LIVE × BAR ○で主催しているセッションイベントでは、初心者やセッション未経験の人でも安心して参加できる仕組みを大事にしています。セッションの日程については、イベントの公式Instagramや、僕のX(旧Twitter)で随時お知らせしています。初心者の方、セッションに慣れていない方も大歓迎!ぜひお気軽に遊びに来てくださいね!みんなでセッションやお話しをして楽しみましょう!
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