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耳は気まぐれ!?自分の音を正しく聴くためのヒント

こんにちは!ギタリストの飯田正樹です。
セッションの場で「自分の音はちゃんと聴こえている」と思い込んでいませんか? 実は、私たちが耳で捉えている音はさまざまな要因で変化します。立ち位置や体調、音量の習慣などによって、意外と“正確”に聴けていないこともあるんです。今回は、「自分の耳が常に正しいとは限らない」というテーマでお話ししたいと思います。


立ち位置や環境による聴こえ方の違い

セッション会場によっては、PAスピーカーの位置やアンプの角度、壁からの反響音などが変わります。すると、同じアンプ設定でも聴こえ方はまったく異なるものに。

  • 近すぎると高音がきつく感じる

  • 遠すぎると低音が回って聞こえにくい

  • 音の反射によって思わぬ周波数が強調される

また、自分の耳の高さや立ち位置が数十センチ変わるだけでも、音の印象はガラリと変わることがあります。場所を移動してみたり、客観的な位置から自分の音を聴いてみると、思いがけない発見があるかもしれません。


体調や聴覚の慣れによる影響

耳はデリケートな器官です。風邪をひいたときや睡眠不足のときなど、体調が万全でないと、聴こえ方が普段と違ってしまうのは珍しくありません。さらに、大きい音に長時間さらされていると、耳がその音量に慣れてしまい、自分が出している音を正確に把握しにくくなることも。

  • 疲れが溜まっている時は高音に敏感になる

  • 大音量慣れすると小さな音が聴こえにくくなる

こういった現象は耳の“聴覚疲労”とも呼ばれ、一時的に聴力が落ちることもあります。セッションの後半で音のバランスが崩れがちなら、それは単に集中力の問題だけでなく、耳の疲れが関係しているのかもしれません。


客観的に音を確認する工夫

  1. 録音して聴き返す
    スマホでも録音機能は簡単に使えます。演奏中は自分の耳頼みになりがちですが、録音を聴き返すと、実際に出ていた音量やトーンを客観的に振り返ることができます。

  2. 他人の感想を素直に受け取る
    「ここの音が少し大きすぎる」「もう少し中音域が欲しい」など、周囲からのフィードバックを軽視せずに取り入れてみましょう。他者の耳は、あなたには聴こえていない部分を拾ってくれる大切なリソースです。

  3. 耳を休める時間を作る
    長時間のセッションやリハーサルの合間に、無音の空間で数分間耳を休ませるだけでも効果があります。耳の疲れをリセットし、聴覚をリフレッシュさせましょう。


おわりに

自分の耳が常に正しいとは限らない――この事実を意識するだけで、セッションでの音の作り方や立ち位置、コミュニケーション方法などに変化が現れるはずです。音は空間と耳の状態によって大きく姿を変えます。だからこそ、客観的な視点を得る工夫をし、臨機応変にバランスを整えることが大切。ぜひ一度、自分の耳との付き合い方を見直してみてください。セッションの楽しさも、きっと何倍にも広がりますよ!

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僕が月に1度、大塚のライブバー、LIVE × BAR ○で主催しているセッションイベントでは、初心者やセッション未経験の人でも安心して参加できる仕組みを大事にしています。セッションの日程については、イベントの公式Instagramや、僕のX(旧Twitter)で随時お知らせしています。初心者の方、セッションに慣れていない方も大歓迎!ぜひお気軽に遊びに来てくださいね!みんなでセッションやお話しをして楽しみましょう!

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