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自己決定権と慣習の間で。
40代も後半になって初めて入院・手術を経験した。
自慢じゃないが子どもの頃から健康で、途上国を転々とした20年間にも一度も大きな病気をしていないので、この年になって初めての点滴、初めての入院、初めての全身麻酔、初めての手術と、初めてだらけの経験だ。日本のUHC (Universal Health Coverage、国民皆保険や医療への公平なアクセス)の恩恵をこんなに受けたことなどもちろん無い。帰国
身も知らずの人に密やかに怒る回。
先日、TwitterでTK工房さんにパキスタンのことを質問されました。
ぱっと答えられるような内容ではなかったので、その時には「後でnote書きます!」なんて返信したが、TK工房さんのnoteに記されたそのアフガニスタン人から聞いたという話が、やはりもやもやしてしまって、なかなか返答できなかった。
こういうとき、ジェンダーを勉強し始めたウン十年前から、全く変わらないストレスを感じて自分でも
老親と車とハームリダクション
先日の池袋での暴走事故以来、同世代の友人たちとの会話の中で、必ずと言っていいほど親の運転免許問題が話題になります。 海外に住んでいると、年に1・2回しか親にも会えませんが、たまにしか会わないがために親の老いにも気付きやすく、自分がいない間に日本で事故や事件を起こさないように、、、と気にする人たちが多いのかもしれません。 去年、私が姉と協力して、父に大きな四駆から軽への乗り換えをさせたのですが、この
もっとみる#心が折れた開発ワーカーはどうする
ガーナに着任してちょうど2か月が過ぎた11月13日未明、私の住んでいるマンションで連続盗難事件があり、就寝中だった私の部屋にも入られて、買って3か月しか経っていないMacbookと、ATMで出金したばかりの現金約5万円が盗まれました。外国人駐在員も多く住む、アクラ市内でも安全と言われている地域にある物件で、常駐のセキュリティガードがいて、敷地内にはCCTVもあちこちにあるのに起こったこの事件。 マ
もっとみるあれこれ不思議、ガーナ。
長く海外暮らしをして、しかも数年刻みに住む国を変えたりしていると、いつの間にか自分のいる国のことを(好き嫌いはあっても)良し悪しでは語らなくなりました。どの国にも良いところも悪いところもあって一概にどんな国かと言えないし、そもそも何に比べて良いか悪いかを判断するのかもわからない。最近では基準になる自分の中の「正しさ」について本人が懐疑的なので、どの国や街に行っても「ここが変」と思うことも少なくなり
もっとみる2度目のラマダン、D-19
5月17日からRamadan Mubarak... と人に会うたびに口にして、パキスタンで2度目のラマダンに入りました。今年も去年と同様、職場にローカルスタッフがいる間の平日8~14時(政府に合わせて時短勤務)は私も飲食は控えていますが、経験知というのはすごいもので、14時になれば水・お茶が飲めるから大丈夫という安心感でほぼ普通に過ごしています。
そんなパキスタンでの生活もついに残すところ19日
ついに来た、、、と受け入れる。
先月末から中東・ヨルダンに旅行に行ってきました。 久しぶりに会う友人家族と語りまくり、美味しいものを食べ、砂漠も遺跡も死海リゾートも堪能して、やはり人生に旅は必要だと思った1週間。 こんな楽しみがあるから、時々叫びたくなるほど大変な途上国暮らし・仕事も頑張れるというものです。
さて、そんな旅行中にはたっぷり時間があったため、じっくり物事を考えたり、普段はできない現状分析や将来の計画を立てる良い機
レモングラス茶で一息。
海外を転々とする生活も約20年、9か国目のパキスタンでの任期は残り11週間になりました。 過酷な暑さが半年近く続く、厳しい夏が始まったパキスタンでは、今週はもう30℃を超えるようになり、自宅でも職場でもついに扇風機がまわり始めています。
長くて厳しい暑さになると冷たいものを飲んでいたのは若き日のこと。常夏のカンボジアやタイに暮らしていた時に、夏バテで体調を崩すことが多くなって以来、ローカルスタ
ここではない、どこか。
2週間後に友人ファミリーを訪ねて中東の某国に旅行に行くことになりました。 私にとってはこれまでに行ったことのない国に出かけるのは、出張でもプライベートの旅行でもとても楽しみなことで、仕事の合間に旅行先の情報を集めるのが今の最大の気分転換。 自分で選んで海外・途上国の生活をしているものの、やはり3カ月も経つと自然に「ここではないどこかに行きたい」と思うもので、途上国生活に於いてはリフレッシュも大事な
もっとみる寿司と指輪は自分で買いたい。
あっと言う間に2月も最終日。 パキスタンでの仕事・生活から任期満了で帰国するまで、あとちょうど100日となりました。 6月なんてまだ先のことのようだと思いつつも、片道の帰路便E-ticketが送られてくると、もうリアリティをもって残りの日々に何をするかを考えなくてはなりません。 無い袖は振れぬものの、はああ、さすがにあと100日で何が達成できるかと思うと、色々プレッシャーがかかります。
さて本題