偽善と茶番のTOKYO2020

 福島アンダーコントロールから嘘と欺瞞だらけで準備が始まったTokyo2020。その五輪の花形であるマラソン、そして競歩のコースを国際オリンピック委員会(以下IOC)が突如札幌で、というプランをぶちあげ、11月1日、札幌開催が正式決定した。五輪開催時期の東京の酷暑、それに伴うリスクを減らすという意味では真夏の東京のマラソンは危険という声も聞かれていたのでよかった、とは思う。
 一方で初の花形競技が開催都市以外でおこなわれる前代未聞の事態になった事には戸惑いを隠せない。
 そもそも何故突然札幌というワードが出たのか?誘致のプレゼン時期の頃から東京の酷暑ぶりはわかっていた筈なのに。
 そして費用の問題もある。IOC側は移転の際の費用は都に求めない、としている。しかし移転費用について誰が(どこが)負担するのかはまだ触れられていない。恐らく国民の税金からという事になるのだろうか?コンパクト五輪、というフレーズが一時期踊っていたが、今やそのワードを使うのが恥ずかしくなるほど、費用の肥大化が進んでいる。加えて『復興』というテーマに関してもその言葉を偽善的に使い、当事者たちを置いてきぼりにして、自分たちの主導権争いに醜態を晒すみっともない姿。これだけの事を見せられていざ、五輪が始まったら世間は何事もなかったかのようにニコニコしながら五輪を楽しむ。私には理解ができない。嘘と偽善の上に成り立つ五輪を平和の祭典、とか復興、とかの言葉を偽善的安っぽく使わないでもらいたい。私は最後の1人になっても五輪反対を言い続ける。

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