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CCZ Harmony BC01 Pro 詳細レビュー:躍動する低音とクリアな高音の融合 #PR


CCZ Harmony BC01 Pro インプレッション・レビュー:躍動する低音とクリアな高音の融合

EasyEarphones@hulang9078)様よりご提供いただいたCCZ Harmony BC01 Proのレビューをお届けします。本機は、躍動感のある低音とクリアな高音を両立させた、個性的で手に取りやすい価格のハイブリッドイヤホンです。

CCZ Harmony BC01 Pro パッケージと付属品

パッケージ内容はシンプルで、イヤホン本体、CCZ特許の低音を膨らませるイヤーピース(S/M/L)、ケーブル、説明書が含まれています。特筆すべきは、本体裏面に備えられた特許取得のイヤーウイングです。これにより、装着感が優れており、長時間使用でも快適に過ごせる設計となっています。

CCZ Harmony BC01 Pro 価格と入手性

Yinyoo CCZ BC01 Pro HARMONYは、通常価格3,499円ですが、28%オフクーポンを利用することで2,520円で購入可能です。(Yinyoo-JPはEasyEarphonesのブランドです。)

CCZ Harmony BC01 Pro デザインとビルドクオリティ

フェイスプレートは亜鉛合金とクリアパネルの組み合わせで、KZのAS24、AS16 Pro、AS16 Pro Xを彷彿とさせるデザインです。1DD+1BAのハイブリッド構成を採用しています。

リケーブル端子はTFZ 2PINですが、一般的な2PINもどれも使うことができます。

CCZ Harmony BC01 Pro サウンドインプレッション

箱出し直後から、そのサウンドキャラクターは明確に感じられました。

  • 低音域: 特徴的なのは、張り出しの強い低音です。量感自体は過剰ではありませんが、ズンズンと力強く響きます。しかし、音が濁るようなことはなく、低音の分離は良好です。KENWOODの3Wayスピーカーやフロアスピーカーのような、ダンスミュージックのフロアのような、独特の響きを持っています。ゴンーという余韻が特に強調され、楽曲に迫力とグルーヴ感を与えます。

  • 高音域: やや金属的な印象で、BAドライバーがしっかりと仕事をしているのが分かります。クリアで抜けが良く、楽曲に華やかさを加えます。

  • 中音域: Miliの「ENTERTAINMENT」などを聴くと、女性ボーカルはやや重心が低く、低域寄りに感じます。これは、低音の存在感が強いためと思われます。しかし、ボーカルが埋もれてしまうことはありません。

  • 音の分解能: 価格帯相応で、特筆すべきほどではありませんが、同価格帯の中華イヤホンと比較しても遜色ありません。

  • 全体的なサウンドバランス: CCZのDC/BCシリーズは、CoffeeBeanの低音をベースに音作りをしている印象を受けます。Harmonyのもとになったと思われる「CCZ Melody」も、CoffeeBeanの時代に高音域の抜け感を向上させたモデルとして登場しており、本機はそのリプレイスメントモデルと言えるでしょう。

  • イヤーウイングについて: 本体裏面にはCCZ特許のイヤーウイングが備えられています。これは装着感を向上させるための工夫で、合う人にとっては長時間の使用でも快適さを保つことができるでしょう。このイヤーウイングは、単に耳に引っ掛けるだけでなく、耳の形状にフィットすることで安定した装着感を実現していると考えられます。

  • 低音の質について: 低音が過剰に強調されているわけではなく、音の分離もきちんと保たれています。低音の迫力はありながらも、他の音域を邪魔することなく、クリアなサウンドを実現していると言えるでしょう。

    • 「低音がドロドロとした音ではない」というのは、低音がぼやけて不明瞭な状態を指す表現で、そうではないということが強調されています。

  • 高音の質について: 高音域はやや金属質な印象でBAが仕事しているのが感じられます。これは、高音域がクリアでシャープな音質であることを示唆しています。BAドライバー(バランスド・アーマチュア型ドライバー)は、一般的に高音域の再生に優れているとされており、その特徴がこのイヤホンでも活かされていると言えるでしょう。「金属質な印象」というのは、高音が硬質で、きらびやかな響きを持つことを意味しています。

  • 音の分解能について: 「音の分解能はそれなりに良い感じですがそれなりで、(同じ中華イヤホンという土俵の中では)価格帯の中で特別驚くべきものではありません。」

    • 音の分解能(音の細部まで表現する能力)は価格相応であり、特に優れているわけではないことを示しています。しかし、同じ価格帯の中華イヤホンと比較すれば、遜色ないレベルであると言えるでしょう。

  • 特定の楽曲での印象: Miliの「ENTERTAINMENT」を聴いた際の印象で、「やや女性ボーカルは腰重で、下の帯域の方に寄っています」と評しました。これは、女性ボーカルがやや低域寄りに聞こえることを意味しています。これは、低音の存在感が強いためと思われますが、ボーカルが埋もれてしまうほどではないようです。また、「ティンパニの音がやや近く強調される感がするかもしれません。」とメモしています。特定の楽器の音が強調される傾向があることを示唆しています。

  • メタル系の楽曲との相性: 「高音域の金属感や抜けの良さはギターリフなどが含まれていたり、メタル系の曲には低音(低音でも高い音の領域)の強さも相まって良く合います。」

    • 高音域のクリアさと低音域の迫力が、メタル系の楽曲と相性が良いことを示しています。特に、ギターリフの表現力と、低音の中でも高めの音域が強調されることで、楽曲に迫力と厚みが加わると考えられます。

CCZ CofeeBeanからの流れ

CCZは、過去にCoffee Beanというイヤホンで特に高い評価を得て、その名を知られるようになりました。このCoffee Beanは、特に低音の質と量感において、多くのユーザーから支持を集めました。その後、CCZはCoffee Bean以外の高価格帯のイヤホンもいくつかリリースしましたが、残念ながらCoffee Beanほどの成功を収めることはできませんでした。

今回のレビュー対象であるCCZ Harmony BC01 Proを含む、近年のCCZのDC/BCシリーズのイヤホンは、このCoffee Beanの低音をベースに音作りが行われているという印象を受けます。つまり、CCZは過去の成功体験であるCoffee Beanのサウンドを現代の技術でアップデートし、再解釈しようとしていると考えられます。

具体的に言うと、Coffee Beanは暖かく、量感のある低音が特徴でしたが、高音域はやや控えめでした。それに対し、HarmonyはCoffee Beanの低音の良さを継承しつつ、高音域を伸ばし、抜け感を出すことで、よりバランスの取れたサウンドを目指していると言えます。

Melodyという名前の別のイヤホン自体もCoffeeBeanの時代にCoffeeBeanよりより高音域を伸ばし抜け感を出したイヤホンとして出ていたモデルで、Melodyの置き換えということになるのでしょう。
今回のBC01 Pro Harmonyは、過去のMelodyやCofee Beanといったモデルをリファインした現代版と言えるでしょう。

つまり、CCZはCoffee Beanで培った低音のノウハウを大切にしつつ、時代のニーズに合わせて高音域の改善を図り、より幅広い音楽ジャンルに対応できるサウンドを目指していると言えます。
BC01 Pro Harmonyは、その進化の過程を示す一つの成果と言えるでしょう。

  • CCZは過去にCoffee Beanという低音重視のイヤホンで成功を収めた。

  • 近年のDC/BCシリーズは、Coffee Beanの低音をベースに音作りされている。

  • MelodyはCoffee Beanの派生として高音域を改善したモデルであり、BC01 Pro HarmonyはMelodyの進化版である。

  • CCZはCoffee Beanの良さを継承しつつ、高音域の改善を通して、よりバランスの取れたサウンドを目指している。

この背景を踏まえることで、BC01 Pro Harmonyがどのような意図で開発されたのか、そしてどのようなサウンドを目指しているのかがより深く理解できるかと思います。

CCZ Harmony BC01 Pro 得意な音楽ジャンル

基本的にはポップスやEDMとの相性が良いでしょう。特に、低音の響きが重要なダンスミュージックやエレクトロニックミュージックでその魅力を最大限に発揮します。定位感に不自然な点はないため、クラシック音楽も聴けないことはありませんが、ティンパニなどの低音楽器がやや強調される傾向があります。高音域の金属感と抜けの良さは、ギターリフなどが含まれるメタル系の楽曲にも良く合います。特に、低音の中でも高い音の領域が強調されるため、楽曲に迫力と厚みを与えます。

どのようなユーザーにおすすめか

BC01 Pro Harmonyは、特に低音の表現に面白みを感じたい方におすすめです。KZ Castorのように低音の量感を極限まで追求したドンシャリサウンドとは異なり、あくまでバランスを保ちながらも、特徴的な低音の響きを楽しめるイヤホンです。
かつてのKENWOODの3ウェイのスピーカーのような、フロアライクな、ダンスシーンを彷彿とさせる低音を求める方に最適です。

CCZ Harmony BC01 Pro まとめ

CCZ Harmony BC01 Proは、クリアな高音と躍動感あふれる低音を両立させた、個性的なハイブリッドイヤホンです。特に低音の表現に特徴があり、音楽にグルーヴ感と迫力を与えます。ポップス、EDM、メタルなどの音楽を好む方に特におすすめです。価格も手頃で、コストパフォーマンスに優れた一台と言えるでしょう。

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西野績葉
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