残り2000mの勝負
「今日は3000mまで走れたので、残り2000mで周りの選手にどれだけくらいつけるかが大事だと思っています」
東日本実業団陸上の3000mを走り終えた、
佐々木梨七選手は自信の課題をそう話しました。
届かなかった目標
大会前週の5/7(土)、東京での
日本選手権10000mを走った佐々木選手。
レースの前半は10位前後、
第二集団の後方でついていきました。
しかし、少しずつ苦しくなると、
レース中盤で集団を離脱。
結果は、33分18秒69の13位。
思ったような結果ではありませんでした。
目標としていたタイムは32分30秒~40秒ぐらい。
約50秒ぐらい遅れてしまったことに、
本人も反省を口にします。
「途中の5000mぐらいで集団から離れてしまって、以降は1人になってしまいました。そのままどんどん落ちていってしまったので、集団から少し遅れても離れずに、キツいところでも粘れたら良かったかなと思います」
生まれた精神的な余裕
そして迎えた、翌週の東日本実業団陸上。
佐々木選手は、女子3000mにエントリー。
序盤から集団上位でレースを進めて、
中盤以降もペースを落とさず、走り続けます。
ひとつの助けになったのが、
佐藤早也伽選手の存在。
集団を引っ張る佐藤選手の近くで佐々木選手も、
うまくスピードをキープ。
中盤以降もペースを落とすことなく、
乗り越えていきました。
結果は、9分08秒70で3位。
9分15秒~20秒前後を目指した本人にとっては、
想定以上の内容でレースを終えました。
佐々木選手も、うまく走れた感覚を口にします。
「思っていた以上に体が動いて、上位に入りたい気持ちもあったので、行けるところまで行こうと思いました。佐藤さんが良いペースで引っ張ってくださって、その流れでうまくペースを掴めた感じがします」「(前週の)10000mの後だったので、レース自体も短く感じました。精神的な余裕もあったので、気持ちを切らさず走ることができました」
ひとつの失敗を、確かな手応えに変えて。
目指すは6月9日(木)~6月12日(日)、
大阪・ヤンマースタジアム長居で
行われる陸上日本選手権。
佐々木選手は5000mに出場予定です。
「今は走れて3000mまでなので、残りの2000mで周りの選手にどれだけくらいつくかが大事。それを課題にして、合宿でスタミナをつけて、日本選手権5000mに向けてやっていきたいと思います」
また一回り成長した佐々木選手が、
より力強い走りを見せてくれると期待しましょう。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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