マガジンのカバー画像

ぼくらの「アメリカ論」

18
ぼくらのどこかに、いつも「アメリカ」がある。 高知、神戸、東吉野。文学者、建築家、歴史家。居住地も職業も違う3人が、互いの言葉に刺激されながら自分にとっての「アメリカ」を語る、こ…
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

14 「ちょうどよく」とどめる精神で 青木真兵

幼い頃から「戦争」というものに関心があった。 一口に戦争といっても、さまざまな側面がある。兵器か軍隊か。国内政治か銃後の生活か。国際政治や戦地での日常について……こう列挙してみると僕の関心が見えてくる。 やはり軍人として戦地に赴くこと。そして日常のルールが一気に変わってしまうことに興味があったのだと思う。それは自らの意志が尊重されず、半ば強制的に戦いに駆り出されることを意味するからだ。 沖縄戦の衝撃印象に残っているのが、明石家さんまが主演していたドラマだ。調べてみると『さと