マルクスを知るなら「資本論」より「共産党宣言」
最近、マルクスを見直そうという動きが一部で起きているらしく、マルクスの著書「資本論」や「資本論」をベースにした本が売れているようです。
しかし、マルクスの思想を知るにあたり、いきなり「資本論」を読むことは個人的におすすめしません。「資本論」では経済の話がメインで、非常に長く、使われている語彙も難解です。「資本論」にはまっている人には、マルクスが言っていることは分からない、だからもっと知りたい、と「資本論」以外の本が目に入らなくなり、泥沼にハマってしまうイメージがあります。私がこちらのnoteで繰り返し説いてきた共産主義の恐ろしさもわかりません。
一方、エンゲルスとの共著である「共産党宣言」はかなり短く、共産主義における経済的な考え方だけでなく、政治イデオロギーを簡潔に知ることもできます。共産主義は経済の話だと誤解されがちですが、このようなイメージを持つ人は「資本論」は読んでも「共産党宣言」は読んだことがないのかもしれません。
マルクスの著書にも様々な本があります。難解な「資本論」を読む前に、短くてまだ読みやすい「共産党宣言」に手を出してみるのはどうでしょうか?