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【9月1日】「嫌だったら逃げればいい」が通用しない世界で

学生の頃、卒業までの長い道のりを考えて嫌になることがよくあった。
ゴールは向こうから近づいてはくれない。
こちらが確実に1日を過ごさなければ、卒業は近づかない、と言う点で憂鬱だった。

学生の私にとって、学校に行くこと、学校で馴染むこと、学校でいい成績を残すことが全てだった。そのレールから外れるという選択肢はなかった。
いや、実際にはあるのかもしれないが、大人たちは誰もそれを示してくれなかった。
学校に行っていればある程度将来の生活が保障される世界で、学校に行かないことは未来に何の保証もないことと似ていた。

近所の高校で今日から再開された、先生方の登下校見守り活動を見て、9月1日問題を思い出した。
新学期、死にたい子供達はいるんだろうか。そして、大人の私は、そんな思いを抱えた子と、知らず知らずのうちにすれ違っているんだろうか?

学生の姿を見るたびに、私は思っている。
「応援してるよ」って。
私とすれ違う君たちは、私がそう思ってることに気づいていないと思う。
でも口にしないだけで、君たちを応援してくれている人は、きっと私以外にも大勢いるんだよ。
だから、どんな時も、1人だとは思わないで欲しい。
逃げてもいいし逃げなくてもいい。
そのどちらを選んだ時も、私はそばにいるのだから。

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寂寥の雨
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