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【活動報告】文京学院大学で「自己決定権とパートナーシップ」(SRHRとCSE)をテーマに講演しました

SRHRユースアライアンス/あすには のしるさきです。
日本のSRHR(性と生殖に関する健康と権利)課題を解決するため、活動しています。特にCSE(包括的性教育)やジェンダー平等、選択的夫婦別姓制度に関心が高いです。最近は、SRHRを経営に反映して企業経営者や役員層に伝えていく方法を模索中。

私が所属する「一般社団法人あすには(以下、あすには)」の教育研修チームでは、ジェンダー研修の企画・提案を実施しています。
2024年10月に、文京学院大学で「自己決定権とパートナーシップ」をテーマに講演させていただく機会があり、同チームのかなこさんとともに60分間、大学3〜4年生に授業しました。

「SRHR」や「CSE」、「選択的夫婦別姓」、「性的同意」などの言葉に耳馴染みがない学生は多いでしょう。そんなユースを前にどうSRHRとCSEを伝えるか、2〜3ヶ月間かなこさんと考え続け、テーマは「自己決定権とパートナーシップ」にしました。そしてユースに伝えたいキーワードとして、「最後に決めるのはあなた」「あなたを守れるのもあなた」「相手にもその権利がある」という3つを掲げました。
SRHRは、「自分の体のことを自分で考え、どうしたいか自分で決められる権利」です。そして、SRHRを軸とした教育が「包括的性教育(CSE)」だと私は考えています。また、CSEにはパートナーシップも含まれています。私たちは、大切な「SRHR」と「CSE」をワードを一切使用せずに、これらを語るチャレンジに挑みました。

本日伝えたいメッセージ「最後に決めるのはあなた」「あなたを守れるのもあなた」「相手にもその権利がある」
学生に伝えた3つのメッセージ

大学生に関わるSRHR課題といえば、デートDVや就活セクハラが挙げられます。特に就活セクハラは、多くのメディアで「セクハラのブルーオーシャン」と紹介される深刻な問題であり、昨年11月には厚生労働省「労働政策審議会雇用環境・均等分科会」において就活セクハラに関する方針案が提示されるなど、行政も解決に乗り出しているところです。
私たちは、ユースがこれらの課題に直面した時、自分を守り外部を支援に頼れる選択肢があることを知ってもらいたいと考え、「性的同意」や「セカンドレイプ」の知識、デートDVの相談窓口などを紹介しました。ただ、そもそも「何がDVで何がセクハラで、自分が被害にあっているかどうかさえ判断できない」というのが、ユースの現状であるはず(なぜならCSEを受けていないから)。そのため導入として、当時話題に上がった元ジャンポケ・斉藤慎二氏の不同意性交罪のニュースや、DJまるさんと戦慄かなのさんの間で起きたDVについて取り上げ、問題提起をしました。

また、話者からの一方通行ではなく、聴講者参加型のワークも設け、飽きさせない工夫をしました。
【取り組んだワーク】
・互いのパーソナルスペースを確認して「バウンダリー」を理解するワーク
・デートDVや性的同意、セカンドレイプに関する事例の読み上げ  など

講師2名でバウンダリーを考えるワークを実践
講師2名でバウンダリーを考えるワークを実践

講演後、学生の皆さんからは「大事な知識だ思った」「これまでタブーな話題だと捉えていたが知らなければならないことだと思った」「将来後輩ができる立場になるかもしれないのでハラスメントに注意しようと思った」「友人にも伝えたい」などの感想が届き、皆さんに響いてよかったと安心しました。
また、講演後に保健室に立ち寄り、悩みなどを打ち明けた学生もいたとのことで、効果バツグンの講演にもなりました。

引き続き、しるさき・かなこのツインエンジンで草の根活動をしていこうと思いますので、よろしくお願いいたします!

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