![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60749749/rectangle_large_type_2_78fe6fb66b5507f45bf6d69321242a22.jpg?width=1200)
マイ・フェイバリット・ソングス 第6回~スタイル・カウンシル
(2021年2月改訂版)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44171818/picture_pc_def70afa6971d65d45bee532bd2684f2.jpg?width=1200)
『Introducing』(1983年)
ザ・ジャムを解散したポール・ウェラーがキーボーディストのミック・タルボットと組んだ新ユニット。モッズバンドからミクスチャーなポップスへ舵を切っての再スタートですね。これはシングルで構成されたファーストミニアルバム。都会的で洗練されたサウンドは既に確立されていますね。後のフルアルバムに収録されていない代表曲「Long Hot Summer」
「Speak Like A Child」が収録されています。僕は「Headstart For Happiness」が好きですね。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28536010/picture_pc_21b9dec1f8af79eb23023403cab3cdcb.jpg?width=1200)
『Cafe Bleu』(1984年)
ファーストフルアルバム。これはA面7曲中4曲がインストで、しかも5曲目はトレイシー・ソーンがボーカルという「いいかげん歌ってくれ、ポール・ウェラー」と言いたくなるような構成なんだけど、そのインスト群がどれもカッコいいんですよね。そして2曲目の「The Whole Point of No Return」という2分程度のボーカルとエレキギターだけの曲が僕は大好きです。僕の知ってる洋楽の曲でベスト10に入ると言ってもいい。B面はわりとキャッチーな曲が集まってるけど、全体的にポール・ウェラーが伸び伸びと好きなことをやってる感じの楽しいアルバムですね。全英2位。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28536051/picture_pc_7b82d4294cebd9b58335aceadff5c9a6.jpg?width=1200)
『Our Favorite Shop』(1985年)
スタイル・カウンシルここに極まれりといった感じの2nd。僕の中ではブリット・ポップの頂点に君臨するアルバムで、かなりヘビロテしてるお気に入りの一枚です。すごくキャッチーで聴きやすいので、普段洋楽をあまり聴かない方にオススメを聞かれるとこれを紹介しています。オシャレだし、すごく楽しい気持ちになるんですよね。多くのミュージシャンにも影響を与えていて、日本だと佐野元春さんの『Cafe Bohemia』がこのアルバムの影響をかなり受けているように思われます。「All Gone Away」「Come to Milton Keynes」「Internationalist」「A Man of Great Promise」「Down in The Seine」「Luck」「With Everything to Lose」「Walls Come Tumbling Down!」 ああ、なんて素晴らしく楽しい楽曲群だろう。CDではラストにヒットシングル「Shout To The Top」も収録されています。全英1位。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44802917/picture_pc_e2d4a13491e7a8bf1113d13f678ba7cb.jpg?width=1200)
『Home & Abroad』(1986年)
ライブ盤。『Our Favorite Shop』のツアーから選りすぐりのパフォーマンスが収録されています。ここまでのベスト選曲といってもいい内容ですね。個人的には大好きな「The Whole Point of No Return」のライブver.が聴けるのは嬉しいです。ライブではサックスの入ったアレンジになってますね。「Shout To The Top」もオリジナルとかなり違ったアレンジで聴くことができます。全英8位。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28536091/picture_pc_cc6ba2740b8f3863cbca4e161793c24d.jpg?width=1200)
『The Cost of Loving』(1987年)
3rd. まずこのアルバムはスタイル・カウンシルのメンバークレジットにD.C.リー(コーラス ※ポール・ウェラーの最初の奥さん)とスティーヴ・ホワイト(ドラム)が加わり、正式メンバーが4人になっています。D.C.リーは黒人女性ボーカリスト。さらにミキシングをすべて黒人ソウル系の人たちに任せていることで、全体的にブラック・コンテンポラリー色が強まっていますね。前作が一気に突っ走るような内容だったのに比べると、こちらは一曲一曲じっくり聴かせるタイプの曲が中心。僕は「Heavens Above」が大好きです。全英2位。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44171836/picture_pc_b991c570adb4f1047c29c72e07637900.jpg?width=1200)
『Confession of A Pop Group』(1988年)
オリジナルとしては事実上のラストアルバム。当時は評論家にかなり酷評されたみたいです。ピアノやコーラスに重きを置いたクラシック調の第1部と従来のサウンドを奏でるロック調の第2部という構成。しかも第1部はその中でさらに組曲になっていて…とかなり複雑な作りなんですよね。ちょっと難しいアルバムですね。全英15位。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44873499/picture_pc_043abd4fa8e1ed053f57a69e47114f24.jpg?width=1200)
『In Concert』(1998年)
ライブ盤第二弾。1984年~87年のライブ音源から20曲がチョイスされていて、『Home & Abroad』とのカブリが一曲もないという粋な選曲。前半はアルバム未収録のシングルやカバーが中心なので、オリジナルアルバムで聴いてた僕は初めて聴く曲が多かったですね。「Up for Grabs」という新曲も収録されています。後半はおなじみの名曲群。エレキギターの弾き語りなんかもあります。ライブver.で聴いてもカッコいい曲ばかりですね。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45117555/picture_pc_50a0164eb4eb890c284ab217dfc28b66.jpg?width=1200)
『Modernism : A New Decade』(2001年)
1989年にリリースが予定されていたものの、レーベルから拒否されてお蔵入りとなったアルバム。どういうわけか12年も経ってから日本のみで発売されました。しかも既に廃盤になっているので、幻のアルバム的な扱いになっていますね。内容はかなりハウスミュージック色の強いディスコティックなアルバムです。『Confession of A Pop Group』の時点で既にファンがついていかれなくなっているのに、さらに大胆な舵の切り方をしているのでレーベルも戸惑ったのかもしれないですよね。結局この発売中止がきっかけでスタイル・カウンシルは解散し、ポール・ウェラーはソロ活動に邁進していくこととなります。
マイ・フェイバリット・ソングス一覧へ