認知の歪み

認知の歪み

人は誰でも、気づかない内に、歪んだ世界観で持って、周囲を認知している。それを、心理学の世界では、「認知の歪み」と表現する。
例えば、
・僕は、頭が悪いから、何をやってもダメだ。
・私は、人より劣っているから、もっと努力しなければいけない。
・私は、何かを奉仕しないと愛されない。
・Aさんが怒っている。私が何かしたのかしら。
などなど。
患者さんから相談を受ける、内的世界観は、認知の歪みのオンパレード。

歪んだ世界観から作り出される痛み

その認知の歪みから、人は各自固有の痛みを持っている。
・人に理解されない痛み
・自分の存在意義が揺るがされる痛み
・人から愛されない痛み
・人との関係性が絶たれる痛み
などなど。

痛みを回避するための行動パターン

この歪んだ認知に気づかないと、人は、この痛みから逃げるために、行動に掻き立てられる。
・ずっと働いている
・誰かに奉仕し続ける
・怒りを暴発する
・人と距離を置く
・いじける
などなど

自分の認知の歪みに気付いた時

認知の歪みは、人それぞれ固有のものだ。ある程度パターン化されるそうだが、それでも、特有のものを持っている。
そして、それは固有であるが故に気づきにくい。
私の中の認知の歪みは、「自分が本音を話すと人を傷つける」という内的世界観だった。まさか。その人を傷つけるのを見たくないために、人とのコミュニケーションに問題が起こっていたなんて、思いもよらなかった。

認知の歪みに気付いた後

私は、なんだか、随分と心身ともに緊張して生きていたことに気付いた。なんて、緊張していたんだろう。
昔の写真を見直すと、顔が変!?
何度か、友人から顔が変って言われたけど、自分でまじまじ見てみると、変!!

静かに幸せな日々

毎日、何かに追い立てられて、不安感に苛まれていたようだ。それは、人と親密な関係性を持てないことによる不安感だったようだ。人を信頼し、自分が放った影響力に対して、相手にどんな反応があっても良い。でも、そこに関心を持ち続けること。それを心がけてから、自分が見える世界観が随分と変わった。
そして、自分が持っているギフトに気づけるようになった。
多分、このギフトを最大限活かして生きることをしないと、病気になってしまう、って思うくらい、自分の使命を自覚できるようになった。
そして、私を支えてくれている今まで出会った全ての人たちに感謝できるようになった。
まだまだ、葛藤は続くけれど、自分の外側に現れることは、すべて内側にあることなんだって気付いた。

医者として

私が、生まれて、医者になった理由。
本当に、人が健康に自分らしい人生を歩むことをサポートしていくこと。
そのために、まずは、自分が健康で幸せに生きること。
全力で使命を全うします。

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