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私はグラタンが食べたい。

思えば子供の頃から、私はグラタンが好きだった。

でも我が家で好きなのは私だけで、旦那と息子たちは好まない食べ物でもある。

秋風が吹き始めて暑さが和らぎ、テレビのCMにシチューが登場し始める頃になると「あぁグラタン食べたい」と思う。

でも、家族から喜ばれるメニューでないだけに、なかなか食卓に出せない。食べてはくれるけど、なんだグラタンか・・・という空気。作り甲斐がないのだ。

でも私は大好き。

マカロニやチキンにからみつく、とろりとしたホワイトソース。上にかけたチーズの上にはパラパラと重ねられたパン粉がパリッと香ばしくて。

口の中で熱々のチーズとホワイトソースをハフハフ冷ましながら食べる、私にとっては秋冬定番メニュー。

代謝が年齢と反比例してどんどん落ちているから、この高カロリー極まりない食べ物はその後の節制とセットになるとわかってる。

それでも食べたい。あー食べたい。

よし今夜はグラタンにしよう。

考え始めたらどうしようもなく食べたくなったので、作ることにした。

簡単にグラタンを作れる市販のキットがあるので、それ買ってきて、ついでに鶏肉と、上に乗せるチーズはパルメザン多めのちょっといいやつを。

キッチンに立ってフライパンを熱し、キットの箱に書かれた手順通り作っていく。

牛乳と合わせた粉が溶けてホワイトソースに変わっていく。とろみがついたところで耐熱皿へ移し、たっぷりとチーズを乗せてパン粉を全体にかけてオーブンへ。

表面の焼き加減を見ながらアルミホイルかけて焦げないように調整しながら焼き上げる。

久しぶりのグラタンが出来上がった。もう少し焼き色つけたかったけど…まぁいいか笑

熱々のグラタンを食卓へ。

息子たちは「これ何?グラタン?」なんていいながら自分のお皿に取り分けて食べ始めた。あれ?いつになく食べてる。

まずい、私の分がなくなる。早く食べよう。男子のいる食卓は油断大敵だな。

野球好きな母が日々感じたことを綴ってます。何かのお役に立てたら幸いです。