見出し画像

商業デビューしました。

 といっても何をもって商業デビューとするかはよくわかりません。これまでもお金をもらって執筆したり、同人誌のような個人出版のアンソロジーに載せて頂いていましたので。とはいえ、いわゆるISBNコードのついた、一般書店で流通する書籍に作品が掲載されたのははじめてですので、一応、今回をもって商業作家の末席に加えて頂いたのかなと考えています。

 掲載された書籍は、以下の二冊です。

①早川書房刊『地球へのSF』掲載「ワタリガラスの墓標」5/22発売

②KaguyaBooks刊『野球SF傑作選ベストナイン2024』掲載「月はさまよう銀の小石」5/27発売

 
 ①は書き下ろしです。早川書房からここ数年毎年出版されているテーマアンソロジーの第四弾で、昨年の11月頃に日本SF作家クラブの中で梗概審査があり、それを通過して掲載の運びとなりました。早川書房から頂いたのは〝地球〟をテーマにした30枚程度の短編を、とのリクエストだったはずなのに、なぜか50枚と勘違いしており、実作の段階で大慌てで削りました。なので自分としてはもう少しゆったり書きたかったネタなのですが、これぐらいの方がキレがあっていいというご意見もあり、今時点では概ね好評のようですので、まあ結果オーライかなと思っています。
 ②は昨年開催された第三回かぐやSFコンテストで最終選考に残った作品を拾って頂きました。ネアンデルタール人の野球選手とその息子の人生を描いた父子ものです。これも4000字上限という自分的にはかなり無理筋な字数縛りの中でどうにかまとめた掌編でした。いいかげん、尺と話のスケールを合わせる訓練をしないといけないですね。

 正式にはじゃっかん早川の方が発行日が早いのですが、②は先行販売の関係で17日頃にはフライングゲットで入手された方もいらっしゃいますので、どちらをデビュー作とするかは微妙なところです。心情的には、両方とも私のデビュー作だと思っています。
 短いお話ですが、どちらもかなりの時間をかけて丹精込めて書き上げました。書店でお見かけの際は、是非お手に取って頂ければさいわいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?