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全日本選手権

レースレポート
スタートが切られ暫く牽制が続いた。海外であれば、必ず誰かがアタックする。冷静に進む日本のレースは緊張感に満ちていた。2週目に入りペースが一段と上がる。きつかったけれど冷静な判断できる範疇にいた。2、3週目とハイペースが続き終始、自分が望む位置で位置取った。同時に有力選手の動向に注力した。後半、8周目に入り心拍が下がらずにいた。登りで千切れ、下りで追いついた。表すならお湯が吹きこぼれる寸前の状態だった。9周目秀峰亭の登りで完全にオールアウト。一度お湯が吹きこぼれてしまえば、火を止めて暫く休めるほかない。熱中症という感覚より、心拍が下がらずにいた。圧倒的に強度慣れできていない印象。千切れてから前輪が重い感覚があり、後にパンクが発覚。グルペットで完走を目指すも3周を残してDNFで終わった。

全日本はそれなりの覚悟を持って挑んだ。優勝できなければ意味はないし、帰国することはそれ相応の労力を必要とする。しかしながら、自分にとってそれだけ意義のあるものだった。フランスリヨンに拠点を移してから、中々思い通りに進めなかった。自分の目指している夢と現実とのギャップにそれなりに苦しんだ。

濃霧の中を全日本という目標を定めて、なんとか前に進んだ。フランスで1人で練習する毎日。正直に言えば、そんな日常はそれほど苦痛ではなかった。ただ同世代の選手がTOJや国際レースを走っているのを見て焦りを感じ、自分を悩ませた。自分はフランスでレースに出れてないし、スタート地点にすら立ててない。去年は同年齢、同チームに所属していた選手がGroupamaやFinisherにステップアップしていき、なんとなくWTへの道筋を知ることができた。でも今は想像することすらできない。自分が目標としている道筋を想像できるのと、できないのとでは全く違う。
 高校生の頃を振り返れば自分は今よりストイックだったし、意識も高かった。ただ意識を高く持つというのは簡単なことではないし最低限、環境を整えることから始めなくてはいけないと思う。上手く進まなければいけない。


今シーズンは地元辻堂の営利法人、コクホーシステム様からサポートでこの活動が成り立っています。

【産業用太陽光発電は株式会社コクホーシステム】

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