近畿地方の石造物⑧:戒光院五輪塔(伝・平清盛供養塔)
名称:戒光院五輪塔
伝承など:平清盛供養塔
所在地:兵庫県明石市大観町 戒光院
JR明石駅から徒歩十分ほどの所にある戒光院は、平安時代末期に平清盛が播磨守在任時に再興した寺院であると言う。
境内には鎌倉時代後期の造立で、三メートルを超える大型の五輪塔があり、これは清盛の甥の忠快が清盛供養のために建てたものと伝承される。
五輪塔の年代と伝承は合致せず、実際に清盛と関係のある石塔なのか判然としないが、清盛ゆかりの寺院にあり、権力者の墓塔を連想させる大型塔であるためにそうした伝承が生まれたのであろう。
あるいは、『吾妻鑑』によれば清盛の遺骨は播磨の山田の法華堂に納められたとされ、山田は明石市に隣接する現在の神戸市の舞子のあたりであるため、この話が伝播して伝承が生じたのかも知れない。
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