京都府京都市右京区の鹿王院は、嵐山を借景にする紅葉の名勝として知られる寺院である。
同寺は、室町時代初期に春屋妙葩を開山、足利義満を開基として開かれた宝幢寺の塔頭で、宝幢寺は応仁の乱で廃絶して塔頭である同寺のみが残った。
境内の庭園に建つ舎利殿は、江戸時代中期の宝暦十三年の造立である。
元来この寺院に舎利殿があったのものを再建したのか、宝暦になって初めて造立されたものかはわからないが、若き日の義満が開基となった寺院にある舎利殿だけに、後年彼が建てる舎利殿・金閣の試作品のような印象を受ける建物である。
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