雑記:近江聖人の故郷
過去に紹介していなかった話。
数年前に滋賀県高島市安曇川を訪れたのであるが、ここは中世の石造物も多いが、江戸時代前期の陽明学者で「近江聖人」と称される中江藤樹の出身地でもあり。
JR安曇川駅前には中江藤樹の銅像が建っている。
安曇川駅からひたすら東に進み、三十分ほど歩いた所に道の駅「藤樹の里あどがわ」があり、その南隣に陽明園と近江聖人中江藤樹記念館がある。
陽明園は、陽明学の祖・王守仁(号が陽明)の出身地の中国浙江省余桃市と高島市が姉妹都市の関係にあることから、交流を記念して設計された中国式の庭園で、余桃市から寄贈されたも王陽明の石像もある。
なお、庭園内の亭は、老朽化のために現在は解体されて見ることが出来ない。
陽明園の近くにある玉林寺には、中江藤樹の墓があり、儒学者らしく土盛りの前に墓碑を建てる儒教式の墓所である。