seki

自身のカメラや写真への考えを記録します。

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写真で1番大切にしたいこと

私が最も大切にしているのは、近しい人たちとの飾らない日常だ。カメラを手にしても、その優先順位は変わらない。 写真を撮ることが目的ではなく、その瞬間を楽しく、共に過ごすことが何よりも重要だと感じている。 写真は、単なる記録にとどまらず、シャッターを切る瞬間、そこには被写体との関係性やその場に流れる空気が映し出される。 距離感のある初対面の写真、長年の絆を感じさせる親密な写真。言葉や音がなくても、その関係性が写真に刻まれる。 そういう意味では、写真はただの一瞬を切り取るも

    • 動画全盛の時代に、写真を撮る理由

      【記録ではなく記憶として】 動画は受動的である一方、写真は能動的に脳を働かせる感覚がある。これは、流れていく視覚や聴覚の情報を追うことに脳が集中し、回想する余地が少ないからではないか、という私の持論だ。 ちなみに、米サンフランシスコ大学の研究(2012年)によると、「人は過去の動画を見るよりも、写真を見る方が、当時の情緒的記憶を3.1倍も思い出しやすくなる」そうだ。 一枚の写真から、さまざまな感情が湧き上がる様は、小説の一文からあらゆることを回想するのに似ている。これが

      • 機材ではなくて写真だよね、は本当か

        最近話題の新しいコンデジを買った。 シャッターを押すだけでフィルム写真のような質感のある写真が撮れる。それでいて軽量、、、 こりゃ売れるのも納得。 実際に撮れた写真は雰囲気のある好きな写真ばかりだ。だけど、どこか撮っていてワクワクしない。 それは機材として、モノとしての質感やシャッターフィーリングが、物足りなく感じてしまうから。 価格を落として、おもちゃのような質感だけれどいい写真が撮れる!多くのユーザーが手に取れる価格帯で写真を楽しめるという意味では素敵なコンセプト

        • 写真をプリントする意義について

          AIが進化し、レタッチを超えた高度な編集が可能な時代、アナログの形として残るプリント写真の良さについて再考したい。 デジタル画像は、簡単に色調整や加工ができるが故に、いつまでも未完成のままで保管することができる。これは、後でどうにでもなる手軽さによる保険のような感覚がある。 何枚でもシャッターが切れるデジタルカメラと、一枚一枚重みのあるフィルム写真にも似た感覚を覚える。 とりあえずシャッターを保険でたくさん切っておこう。とりあえず、こんな感じの編集で気に入らなければ後で

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        写真で1番大切にしたいこと

          カメラとの距離感

          僕のフィルム写真の始まりは、「写ルンです」でした。 撮れた写真をすぐに確認できないことが、 かえって、「観光や旅行」「目の前の人との時間」を大切にできる気がしたんです。 上手く撮れたかな… と気にしても、わからない潔さ。 テンポ良く撮って、雑にしまう。 撮影に夢中になりすぎない、この距離感が心地いい。 人と出かける時は、「写ルンです」でさくっと。 カメラと向き合う撮影は、ひとりでじっくりと。 そんな風に使い分けています。

          カメラとの距離感

          予定の楽しみ

          半年ほど前 工業製品としての魅力と、フィルムならではの写りにロマンを感じ、初めての一眼フィルムカメラ「PENTAX SP」を購入しました。 しかし、早速フィルムカメラの一番の障壁。 ランニングコストにぶち当たりました。 フィルム代2000円 現像データ代込1600円… 一枚の重みをずっしりと痛感します。 そこで、フィルムカメラと上手に付き合うために、毎月一本フィルムを買って、撮影に出かける予定を立てることにしました。 ふと、「予定を立てる行為って、こんなにもワクワクす

          予定の楽しみ