永野vs陣内智則、『さんまのお笑い向上委員会』での「マジギレ」騒動はなぜ波紋を呼ぶ結果となったのか?
2024年6月22日放送のフジテレビ系の番組『さんまのお笑い向上委員会』の中で、陣内智則が永野に掴みかかり、髪の毛を掴んで引き倒して馬乗りになるというシーンが放送された。
永野の暴言に直後にそのような状態になり、陣内の強張った表情も相まって「マジギレか」と話題になった。この一連のやりとりは、まず永野の真空ジェシカに対する「クレーム」で始まった。
「個性とハサミは使いようだぞ」というテーマで、個性ばかりと押し出す真空ジェシカに「テレビは順応しないとダメなんですよ」と語り始める。「個性で使いづらい、みたいなのがやっぱりカッコイイんですけど、それでは仕事こなくなるんですよ」と、自身の経験を交えて永野は語る。
「さんまさんとか、実際見てると違って。で、皆さんもひな壇で座ってる方も、テレビサイズなんですよ。それはいい意味で、いい意味で。だって、陣内さんっていうのは、ほとんど毎週(『さんまのお笑い向上委員会』に)出てるけど、もうやってることはお利口な猿みたいなもんじゃないですか」
永野は、真空ジェシカへのクレームのはずが、その刃の矛先を次第に陣内へと向ける。
陣内智則が「キレた」理由
この「お利口な猿」発言で、陣内がすぐにキレたかのようなイメージが持たれているが、言われた後に陣内は笑いながら「腹立つなぁ…褒められてんのかな?」と言っている。
永野はこの直後、「さんまさんに指示を振られたことを言ってるだけのお猿さんですよ」と言う。「でも、このぐらいが良いんですよ。真空ジェシカって、強炭酸。もう強烈だから、毎日飲めないですよ」と真空ジェシカの話題に振り直すが、もう一度、陣内を引き合いに出して「朝から夜までは、ああいう微炭酸の」と、真空ジェシカの強炭酸に対し、陣内は「微炭酸」であると発言していた。
「まぁ、でもそういうふうにバランスをとってるっていうのはあるわ」と応じる陣内に、永野は「とってるんですか?それしかできないんですよ…でも、それが陣内さんのテレビサイズっていうか、結局、テレビスターなんで」と言う。
「舞台もウケてるぞ」と明石家さんまが指摘すると、永野は「それはだから、よくやることじゃないですか。テレビ出てる人が、舞台も忘れてまへんで」っていう。「舞台なんかなんとも思ってないですよ。舐められたくないだけで、裏の人に。最後は板の上で死にまんねんみたいな…」と畳み掛けたところで、陣内が「お前、しばいたろか!」と声を張り上げて立ち上がる。
なぜこのタイミングだったのか。さんまは、その理由について次のように語っている(*1)。
「『舞台を手を抜いてやってる』とかいうのが、カチンと来たみたいやねんけど。そうやねんけど、舞台はアイツちゃんとやっとるからな。で、今度中国に吉本の切り込み隊長として行くぐらい、きちんとやってんのも永野知ってるから、言いよってんけど。どうも、『舞台を手を抜いてる』っていうのが…」
波紋を呼んだ二大要因
陣内に追い回され、スタジオ内で逃げる永野。髪の毛を掴んだ陣内は、永野を引き倒し、「お前、そう思ってたんか?」と言いつつ、陣内は馬乗りになり、前髪を引っ張って「オーイ!しばいたるからな!オーイ!」と顔を近づけて叫ぶ。
陣内が席に戻ると、永野は謝罪し、さんまに「謝ることいらん、テレビやし…思ってること言うたらいいよ」と言われ、「お笑いの学校出てなくて…」と永野らしい一言をひねり出す。
陣内は「全然、もうTVショーやから。バランスとってやってるから」と言うのだが、永野は戦意を喪失してなかなか再び噛みつくことはできない様子だった。実際、その様子を間近で見ていたさんまは、「永野はホンマにビビってしまって。あれ、まぁカットしてましたけど、裏ぐらいまで逃げとるんですね、モニターの」と証言している。
なぜ「マジギレ」と捉えた視聴者が多かったのかと言うと、その大きな要因として、以下の二大要因があるでないかと思われる。
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