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バカリズム、松本人志の代わりに『IPPONグランプリ』チェアマンとして君臨するまでの歩み

「あっ、こんな感じなんだ…あっ、うわぁ」と、バカリズムは感動や喜びとともにチェアマンの席に座っていた。会場の大スクリーンに映ったバカリズムは、「どうも、バカリズムです。こんばんは…さぁ、あっ、ありがとうございます」と照れながら観客の歓声に応える。

「今回ですね、松本チェアマンがお休みということで、なんでお休みかはちょっと知らないんですけど。全く、なんでお休みかはちょっと…ずっと日本にいなかったんでね、知らないんですけど、風邪か何かでしょうか」

「急遽ですね、代理でチェアマンをやって欲しいと、お台場笑おう会という営利団体から要請受けまして、急遽、私がここに座らせていただくこととなりました」

こうして松本人志不在の中で始まった番組のオープニングで語ったバカリズムは、代理出演を引き受けるにあたってどのような心境だったのだろうか。

チェアマンとなったバカリズムの胸の内

2024年1月29日放送のニッポン放送系のラジオ番組『ナイツ ザ・ラジオショー』で、バカリズムはチェアマンとして『IPPONグランプリ』に出場することについて、次のように語っていた(*1)。

「大変だよ。重い、重い、荷が(笑)俺も、いやもう急遽だったから。守るためにさ、やっぱりお世話になってるからさ。いや、もうそれはね、もうやらせていただきますって」

番組に対して恩義を感じており、「守るために」という思いで大役を請け負うことにしたのだという。

一方、その苦労については、

「微妙だよ、だからどういう気持ちで行けばいいか分かんないじゃん。戦友たちがいるわけじゃん(笑)何なら、先輩もいるし。だから、どういう風に思ってんだろうな、みんなって。会わないし、始まって終わるまで」

チェアマン室の様子についても、想像と違っていたようで、

「俺のイメージだとめちゃくちゃいる印象だったの。よく、薄っすら漏れ聞こえての、松本さんが喋った時になんか大声で笑ってる…たまに漏れ聞こえてたから、『あ、なんか面白いこと言ったんだな』っていう感じだったんだけど、俺だからか分からないけど、めっちゃ少ないのね(笑)3~4人ぐらいしかいないの(笑)」

「カンペ出してくれるディレクターさんと、日置さんと(笑)あと2~3人ぐらいの(笑)『あれ?』と思って。松本さんだと、吉本の方たちもいらっしゃるし、違うから(笑)

「それはそうかと思ったんだけど(笑)なんか、YouTube撮ってるみたいな(笑)」

と収録時の様子について語っていた。

バカリズムとIPPONグランプリ

バカリズムが『IPPONグランプリ』に感じている恩義については、バカリズム自身、ピン芸人になった人生の中で「3つのターニングポイント」の一つとして挙げており、自身のキャリアの中で大きな位置を占めているのは自他ともに認めている。

そんなバカリズムは、『IPPONグランプリ』第一回に出場した時の心境について、次のように語っている。

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