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石橋貴明が「テレビ界からの戦力外通告」を受けてから6年後、「とんねるず THE LIVE」開催を決意した理由

2024年11月12日放送のCBCラジオの番組『むかいの喋り方』で、お笑いトリオ・パンサーの向井慧が、「とんねるず THE LIVE」を振り返りながら、次のように語っていた(*1)。

『情熱大陸』とかでも、貴さんが出てた回を僕ら見てましたけど、『テレビから戦力外通告を受けた』と。ご自分でそれを言うって、まず凄い。あんだけのトップランナーが一回、それを認めちゃうというか。別に周りは思ってないんですけど、それを自分で言い、YouTubeを始めて」

「戦力外通告」発言は、2021年1月31日放送のTBS系の番組『情熱大陸』の中で、とんねるず・石橋貴明が語った言葉である。

「やっぱり『みなさんのおかげです』(1996年6月26日放送から『とんねるずのみなさんのおかげでした』に変更)っていうのは、人生のほとんどを懸けていたくらいの番組でしたし、それが終わってしまって、ちょっと精神的にあまり良くなかったですし」

1988年10月13日に『とんねるずのみなさんのおかげです』がスタートして約10年、そこから『おかげでした』にリニューアルして2018年3月22日まで放送された。その番組が終了するということで、石橋も計り知れないショックと喪失感を感じていたという。

テレビ界からの戦力外通告

とんねるずの代名詞とも言える冠番組が終了した。当時、他にテレビでのレギュラー番組もない状況であり、石橋は「戦力外通告」を受けたと感じたという。

「その後、なかなかテレビの仕事も少なくなってきて、戦力外通告だな、と。やりたくてもできないっていうのは、ちょっともう、どうしようも…このまんま終わってしまうのかなっていう思いは、かなり強かったですね。ユニフォームを脱がされてしまったなっていう」

「さて、どうしますか。60をちょっと前に実質、定年だなっていう感じはありましたね。まだ自分はやりたいのに、仕事がないっていうのは、どうにもぶつけようがない」

まだテレビ界で活躍したい、その思いを感じつつもその活躍の場を奪われてしまった。その時の思いについて、2018年3月1日放送のニッポン放送のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』の中で、石橋は次のように語っている(*2)。

「『めちゃイケ』終わり。『みなさん』終わり。どうします?もう、本当にねぇ、ジャイアンツの村田修一の気分です。『野球がやりたい』って。…やりたい!」

喪失感とYouTubeでの再生

この『情熱大陸』よりも前に、石橋はYouTubeチャンネル「RED Chair」に出演しており、そこでも『とんねるずのみなさんのおかげでした』終了の喪失感について語っていた。

『みなさん』が終わって…ほぼ、とんねるずは死にましたよね。それだけ命を懸けてやっていましたし、チャンスをもらった番組だったし、色んな思いが全て入っていたので」

「なんか、あれからおかしかったです。やっと、YouTubeでまたちょっと息が入ったというか、呼吸し始めた感じで、死んでいましたね」

番組終了の喪失感について語った後、石橋はインタビューの終盤でやはり「戦力外通告」という言葉を使って、その心境に着いて次のように語っている。

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