ナイナイ岡村隆史、大炎上で窮地に追い込まれたまま迎えた緊迫の『ナインティナインのANN』生放送
2024年10月16日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』にて、お笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史が、当て逃げ事件での活動自粛中、ナインティナイン・岡村隆史が支えになってくれていた、と語っていた(*1)。
オードリー・若林正恭に「お友達多いじゃないですか。誰か、(活動自粛中に)聞いてくれたんすか?」と質問され、藤本は次のように答えている。
「やっぱ、岡村が結構。岡村もちょっと、あったやんか。ああいうことある人は、ちょっと気持ちが分かってくれるというのが。そういう人にはちょっと、言えるみたいな」
「ほんで、芸歴長いから、結構後輩が多いから。後輩が先輩にそういうの言うって、なかなか。岡村は結構、相談して。あと、河本(笑)やっぱりそうなのよ、気持ちが。やっぱ気持ち分かってくれんねん」
「岡村もちょっと、あったやんか」という藤本の発言は、2020年4月23日放送のニッポン放送系のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』での発言、いわゆる「コロナと風俗嬢」発言が火種となった炎上騒動のことであると思われる(*2)。
岡村隆史の発言の実際
岡村はリスナーからの「コロナの影響で、今後しばらくは風俗に行けないし、女の子とエッチなこともできないと思うので、思い切ってダッチワイフを買ってしまおうかと今、真剣に悩んでいます」というネタメールを読み、次のように語っていた。
「いや、もうアカンって、これもう。いつかはもう、雨は上がんねんから(笑)今は辛抱よ、辛抱よこれは。言うてはるやんか、みんながもうやまない雨はないって、言うてはんねんから」
「『神様は人間が乗り越えられない試練は作らない』って言うてはりますから。ここは絶対、乗り切れるはずなんですよ。だから、今、面白くなかったとしても、これコロナが収束したら、もう絶対面白いことあるんですよ」
ここまでの発言であれば、コロナ禍で心が挫けそうなリスナーに対する「もうしばらくの辛抱」と伝える応援メッセージになっていただろうが、この後の発言が問題視されることになる。
「もう、なかなかね、苦しい状態がずっと続きますから、コロナ収束したら、なかなかの可愛い人が短期間ですけれども、美人さんがお嬢やります。これはなぜかと言いますと、短期間でお金をやっぱり稼がないと苦しいですから」
「そうなった時に、今までのお仕事よりかは、ちょっと…これ、3ヶ月だと思ってます。3ヶ月の間、集中的に可愛い子がそういうところでパッと働きます、で、パッと辞めます。それなりの生活に戻ったら」
「だから、コロナ収束した時の3ヶ月、そこでは『え?こんな子入ってた?』っていう子たちが絶対入ってきますから。だから、今、我慢しましょう。今は本当に我慢して。コロナ収束した時に、我々、風俗野郎Aチームみたいなもんは、この3ヶ月、3ヶ月を目安に頑張りましょう(笑)」
「だから、今は我慢して、風俗に行くお金を貯めておき、仕事ない人も切り詰めて切り詰めて、その時3ヶ月のために頑張って、今、歯を食いしばって踏ん張りましょう。そうしたら、コロナ収束した時の3ヶ月、見てみ、行ってみ。『え?こんな子入ってた?』『マジっすか?』って。でも、3ヶ月やで、その子らも。パッてやって、パッて辞めるから。それだけは、多分そうなんじゃないか、と僕はそれを信じて今、頑張っています」
炎上するまでの経緯
この発言により岡村は、コロナ禍での貧困にあえぐ若い女性を性的に搾取することを推奨するかのようであると非難され、大炎上してしまう。きっかけとなったのは、NPO法人ほっとプラス理事である藤田孝典だった。
放送から3日後、4月26日に「岡村隆史『お金を稼がないと苦しい女性が風俗にくることは楽しみ』異常な発言で撤回すべきではないか」という見出しで、藤田は岡村の発言を「女性の貧困化を待ち望み性的搾取を待ちわびる下劣さ」と痛烈に批判している。
この記事がYahoo!ニュースで注目を集めるようになり、結果、ヤフコメやSNS上での岡村への非難も激化し、「NHK番組の降板」を求める署名運動にまで発展する。
時系列的に言えば、この翌日である27日(月曜日)、ニッポン放送はホームページ上に「現在のコロナ禍に対する認識の不足による発言、また、女性の尊厳と職業への配慮に欠ける発言がございました」と謝罪文を掲載している。
「放送をお聴きになって不快に感じられた皆様、関係の皆様にお詫び申し上げます。弊社番組に関わる全ての制作スタッフには、迅速に、より一層の教育を図ってまいります」とし、そこからさらに3日後の30日(木曜日)、岡村はこうした大炎上の中で自らの言葉で騒動について語ることが発表された。
大炎上騒動の中での『ナイナイ岡村隆史のANN』
大炎上が起こってからの3日間、『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』で岡村は何を語るのか、大きな注目が集まっていた。
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