東野幸治、芸人として「天下獲り」の戦線から離脱するきっかけとなった「ダウンタウン」という存在
2024年10月27日配信開始のYouTubeチャンネル『東野vs』の動画で、東野幸治がキングコング・西野亮廣との対談の中で、「天下」について語っていた(*1)。
「57、もう終わりやろ、60で終わり。で、なおかつまぁ自分で番組やんのもよし、なんかそういう、言うたら大御所枠のところで、ひな壇でドンって座るみたいな。それしかもうないやろ」
「天下とってないのに、仕事やってるって前例ないのよ。さんまさんとか、ダウンタウンさんとか、みんな天下とってんのよ。俺だけやで。何にもとってないの。そうなのよ。あんまり人に言うと、バレるから言えへんかったけど。しれーっとやってるけど。俺、ほんまそうなのよ」
「『なんやねん、アイツ』って(笑)で、なんか凄い重鎮たいな意見言うけど、『お前、何にも結果残してないよ』って。だから不思議な感じやけど、あんまり言うとバレるから言うてないけど」
芸人にとっての「天下」とは
芸能界、あるいはお笑い芸人にとっての「天下」とは何なのかという定義づけは難しいところではあるが、かつて東野は有吉弘行を引き合いに出して、2021年1月の時点で次のように語っている(*2)。
「有吉なんて今、もう完全に天下とったんじゃないですか?そんな感じしますよ。ただ、一回『電波少年』でスターになって仕事なくなったっていう、なんか暗い過去が…暗い過去かどうか分かりませんけど、あるから」
「『天下とった!』って、偉そうに絶対にしないですよね。仕事なくなって、『アメトーーク』でイヤなニックネームつけて、イヤなことばっかり言って這い上がって来た時は、ギラギラしていましたけど」
「なんとなく今はもう、一番上のステージの上にもう立ってしまったから。これ以上、上ないから、何でしょうか…降りないように、粛々とやってる感じですよね」
「ミスしないんじゃないですか?もう。粛々と。反感も買わないでしょうし、スタッフからも信頼されてでしょうし。めちゃくちゃスタッフをまた、信用しているわけでもないし。冷静に、仕事をこなしていってるんじゃないですか」
東野の発言からすると、番組MCとして冠番組をいくつも抱え、さらなる高みを目指す必要がなく、「一番上のステージの上にもう立ってしまったから。これ以上、上ないから、何でしょうか…降りないように、粛々とやってる」状態に行き着いた状態、というのが「天下をとる」ということなのだろうか。
東野が「天下獲り」の戦線から離脱した理由
実は前年2020年9月、東野は「天下」という言葉を口にしている。自身がなぜ「天下」を目指すことをしなかったのか、その点について東野は次のように語っている(*3)。
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