オードリー若林、コンビ結成24年目にしてようやく「ネタ受取師」春日の側の気持ちが理解できた理由
ニッポン放送のラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』では、オードリー・若林正恭がネタを書いていない、さらにはネタ原稿を受ける時に感謝がない春日俊彰に対して文句を言うことが繰り返されていたが、2020年は特にそのトークが多く話されていた。
2020年5月30日では、次のように若林は語っている(*1)。
「本当ビックリしましたよ。コンビ組んで20年で、初めてですよ。送った後、いつも大体、『ありがとうございます』『ありがとうございやした』とかね、ヒドイ時には」
「なんかね、初めて『ありがとうございやした』の下の行にね、『面白いです』って一行、初めて足してきたんだよ。それもなんか俺、ちょっとモヤモヤすんのよね」
「いや、なんか…奥さんね、久美さんしっかりしてて、で、第1子が誕生して。なんか、そのなんだろうな…脳が幸せで溢れちゃってるから、器の小さい相方にも『面白いですね』ぐらい送ってやろうか、みたいな」
「そこまではいいよ。『じゃあ、その前なんだったんだよ!』っていう。自分の脳が幸せで溢れてるからって、『面白いですね』足してくるなんて。『その前はなに?』ってなっちゃっていうね」
今までは一応の感謝の言葉は返信しており、ようやく「面白いです」の一言が付け足されたのだが、それは結婚、そして子供の誕生による変化だと思い至るや、若林は「じゃあ、その前なんだったんだよ!」とやるかたのない思いを抱いたという。
「ネタ受取師」という概念の誕生
このネタを書く方、書かずに受け取る方という役割については、さらにここから一波乱起きることになる。2020年6月30日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』の中で、ハライチをゲストに招いたことで、この話題で若林・岩井勇気の愚痴が止まらなくなる(*2)。
春日の「漫才師ですから」発言に若林が思い切りツッコむと、岩井は「ネタ受取人ですからね」と発言する。さらにそのワードを若林は「ネタ受取師だから」と言い換えることで、今後も多様される「ネタ受取師」という用語が完成した。
「岩井は漫才師、澤部はネタ受取師」という若林の発言に対し、澤部が「二人揃って漫才師だから。なに?ネタ受取師って。受け取って、自分に入れて、昇華して2人で漫才やってるじゃない」と反論すると、岩井は「いやいや、受け取る時、もっと感謝しないと。もっと受け取り方、上手くなれよ」と発言していた。
こうした「ネタ受取師」論争の勃発など、大盛り上がりだった『あちこちオードリー』は、急遽、1週分の放送が2週に分けられて放送することになった。
「ネタ受取師」批判を封印した若林
こうしたお笑いコンビにおける「ネタを書いている方」「書いていない方」にまつわる発言について、2022年3月16日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』で、若林は以下のような理由で今後は封印する、と宣言している(*3)。
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