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爆笑問題・太田が2021年選挙特番で大炎上した理由、そして翌年の再登板で大幅なシフトチェンジをするに至った理由

2021年10月31日に第49回衆議院議員総選挙が行われ、TBS選挙特番で爆笑問題・太田光がスペシャルMCとして起用された。

正式な番組タイトルは『選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ』であり、時事ネタ漫才を主軸にする爆笑問題の太田が政治家に斬り込むことを期待した内容となっていると思われる。

実際、太田は岸田文雄元総理や二階俊博議員ら、与野党問わず、様々な角度から質問をしていた。ところが、その質問や太田の態度が「失礼である」と大炎上することになる。生放送中、そのことには気づいていなかったが、太田は帰宅した時にようやく事態の深刻さについて気付いたという(*1)。

選挙特番直後の太田光代社長による叱責

「意気揚々と帰ってきて。『これは上手くいったな』って(笑)意気揚々と帰ってきたら、社長が『アンタは態度が悪い!』って(笑)散々怒られた、『口のきき方気をつけなさい、アンタ!』って

「『え?そうでしたか』なんつって。『すみません』って。『私に敬語でもダメなのよ。それは返ってイヤミだから」って」

帰宅した途端に、妻・太田光代社長から叱られてしまったのだという。だが、その予兆はあり、炎上を気にするスタッフからCM中に注意を受けていたという(*2)。

「始まった時にね、始まって2時間ぐらいCM行かなかったんだよ。要するに、スタッフが俺にこうですって、言うヒマがなかったんだよ。で、俺はどんどん、どんどん突っ走っちゃうじゃん」

「でさ、やっとCM入った時にさ、バッとスタッフが来て。『太田さん、もうちょっと政治家さんの話を聞くようにしてください』って(笑)『ごめん、ごめん』って。で、『向こうに喋ってもらって。あと、言葉遣いを気をつけてください』って。言ってんだよ、TBSは俺に」

「『言葉遣いだけは気をつけてください』って。で、『分かった、言葉遣いね』って。で、CMあけるとまた俺が『アンタさ…』みたいになっちゃうから(笑)で、井上は井上で横で『あと2分です…』って。バスって切られちゃうからさ。みんな俺やってんだけどさ、まぁ俺の暴走だよね、要はね」

太田、大炎上した要因

太田が炎上してしまった要因として、一つは失礼な物言い、そしてもう一つは質問をする際に持論を展開するがあまり、議員に話をする時間を与えなかったことだった。前者で、特に目立ったのが二階議員への発言だった(*3)。

「やっぱり、二階さんに『人相悪い』って言ったのまずかったなぁ。『妖怪みたい』っつっちゃったから。本当にね。参ったな、こりゃ。ダメだよ、二階さんに『人相悪い』っつっちゃ。本当に悪いんだから…怒ってるね、みんな。日本中が」

「ただ、やっぱりアレだよな。一番は『いつまでやるんですか?』って(笑)あれはちょっとムッとしてたな、さすがに。『それは有権者が決めることで』『いや、有権者が決めることじゃないでしょ』ってさ」

「『あなたが、二階さんがいつまでやるのかっていうのを聞いてるんですよ』って言ったら『それは君ね、受かった今日というこの日にね、それを言うのは失礼じゃないか!』って」

「俺も聞いたっていいじゃねぇかって。まぁ、そこで言った態度が悪かったんだろうけどさ。まぁ、たしかにムッとさせちゃったな、でも」

また、太田は落選した甘利議員に対しても、「ご愁傷様」などと発言して批判されている(*4)。

『ご愁傷様』はまずかったな。甘利さんがあまりに可哀想な感じでしょんぼりしてたから、『どうもご愁傷様』って(笑)あれも、よくないね」

「ああいうので、『ご愁傷様とか、傷ついてる人にかける言葉が分かってないのか。思いやりが足りないんだ』っつってね、『お前は日本から消えろ』って。お前はなんだよ、バカ野郎って思ったけど」

「見ず知らずの人に、『お前は心づかいができないのか?お前は日本から消えろ』『テレビから消えやがれ』って、お前も相当だろって思うけど。まぁ、しょうがない。反論してもしょうがない」

選挙特番に対する世間とのギャップ

太田の言動や態度、そして議員とのやりとりがきっかけで炎上してしまい、太田の選挙特番の初めての挑戦は失敗に終わってしまったわけであるが、なぜ失敗してしまったのか。それは太田の「選挙特番」についての認識に以下のような誤りがあったように思われる(*5)。

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